子育てと健康シリーズ
子どもの生きづらさと親子関係―アダルト・チルドレンの視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 122p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784272403158
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0337

内容説明

普通の家庭にひそむ愛情という名の支配―「子どもの問題ではなく、親の問題である」という立場から論考を展開する。

目次

1 少年事件と家庭内暴力(動機不明の少年事件;問題を関係としてとらえる視点;「少年の心の闇」など存在しない ほか)
2 愛情という名の支配(親子観を変えたアダルト・チルドレン;アダルト・チルドレンという言葉はどのようにして生まれたか;「人間関係障害」としてのアルコール依存症 ほか)
3 支配しない親子関係を(子どもに「貸し」をつくらない;支配する関係からどれくらい自由か;家庭が調教と訓練の場に ほか)

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
臨床心理士。1946年岐阜県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、73年同大学院修士課程(児童学専攻)修了。95年原宿カウンセリングセンター所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

21
日本の親子関係に潜む「愛情という名の支配」を含め、子どもを私的所有物と捉える親の問題性を暴いた力作。短い内容ではあるが、前半は「子どもの親に対する暴力」の事例を取り上げ、しばしばその結末が親による子殺しに至るのはなぜかという問題を分析している。結局のところ、親は世間体を気にして、世間と繋がる自分を優先して子殺しをしているわけだから、それは私的所有物化の極致だという。また、親との関係性に起因する生きづらさを抱える若者の問題にも言及している。子どもを意のままに動かそうとする親の支配という問題は残ったままだ。2022/05/19

とも

8
やや過激な気もする。けれど、子どもの心に気づかぬうちに根付いている「親への遠慮」を客観視するのにはいいかもしれない。ただ子供を生んだことを原罪と捉えるのは少しちがう気がした。2017/08/23

風里

5
内容の割に薄くて読みやすい。 ACと認めた人がAC。愛情という名の支配。 10年以上も前に書かれたとは思えないほど鋭い。2012/10/19

すーちゃん

3
アダルトチルドレン(AC)に関しての知識はある程度持っていたけど、より知識が深まった。あとこの言葉が精神科医にとってはあまり快い言葉ではないことは知らなかったので今後先生には伝えないようにしようと思う。 両親の娘という立ち位置で読む分にはとても救われた気持ちになったけれど、子どもの母親という立ち位置で読み返すと胸が痛かった。同じ辛さを味合わせないために。その言葉にこそ落とし穴があって、よほど心に余裕がないと本当の意味での辛さを味合わせないことは難しいなと。 世代続いてきてるこの生きづらさ、私で止めたい。2022/02/02

キムチ

1
「アダルトチルドレン」というネーミングは、軟弱という気がする。人は気持ちの在り方によって、どうにでも変わっていける可能性があるだろうけれど、それは氏も育ちも大きくからみ続けるという気がしてならない。2005/12/31

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