内容説明
介護保険が社会保障構造改革の第一歩として実施されて、やがて3年になろうとしている。ケアマネジメントは、この介護保険に組み込まれることにより、一気に一般化することになった。それは、介護を必要とする人々に介護サービス等の社会資源を結合する対人サービスであるとされている。しかし、ケアマネジャーは介護保険の給付管理に追いまくられてその機能を発揮できず、ケアマネジャーの悩みと国民の不満が解決されない状況が続いている。この現状をどう克服すればよいのか。その見通しはあるのか。本書はこの問いに、これまでの現場実践に即して正面から取り組んだものである。
目次
第1部 座談会・いま、ケアマネジャーは―その奮戦のもよう
第2部 ケアマネジャーの困難の背景(ケアマネジャーの苦悩と介護保険制度;高齢者の生活問題―その実像は;ケアマネジメントの限界をどう克服するか)
第3部 これからのケアマネジメント―実践現場からの提言(生活問題に対応するケアマネジメントのすすめ;チームケアマネジメント・システムをどうつくるか;アセスメント共有化の取り組み;「ついのすみか」―施設生活とケアマネジメント ほか)
著者等紹介
大野勇夫[オオノイサオ]
日本福祉大学社会福祉学部教授
相野谷安孝[アイノヤヤスタカ]
中央社会保障推進協議会事務局長
宇藤健司[ウトウケンジ]
石和共立病院リハビリテーション科科長、リハビリテーション専門医
片野一之[カタノカズユキ]
(財)横浜勤労者福祉協会うしおだ介護支援センター管理者・介護支援専門員、医療ソーシャルワーカー、社会福祉士
原島清[ハラシマキヨシ]
秩父生協病院在宅介護支援センター所長、社会福祉士、介護支援専門員
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