出版社内容情報
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって進めてきたプロジェクトの成果の集成。第2巻では暴力の問題を中心に法や制度の課題を探る。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第2巻では、女性や性的マイノリティに対する暴力の問題を中心に、法や制度の課題を探る。
I
アメラジアンの子どもを育てるシングルマザーのライフヒストリー(野入直美)
制度未整備状況下における女性による福祉援助実践――島マスの活動(本村 真)
医療制度と女性の身体――尿失禁症状を抱えた女性患者の現状と課題(大湾知子)
「他者」という創造力――宮良瑛子と「沖縄女流美術家協会」(豊見山 愛)
II
女性に対する暴力の背景――貧困問題と社会的支援(竹下小夜子)
法の理論の暴力――児童虐待の責任を問うこと(森川恭剛)
刑事手続きにおける強姦罪等の非親告罪化(齋藤 実)
DVの現状と課題――ノルウェー・スウェーデンからの示唆(矢野恵美)
III
沖縄におけるDVをめぐって(矢野恵美・田中寛二・村山尚子)
補論
米国における性的少数者の権利(サブリナ・マッケナ)
芸術とオリエンタリズム――交錯するエスニシティとジェンダー(ティナ・タケモト)
【著者紹介】
琉球大学国際沖縄研究所教授。専門はアメリカ文学、ジェンダー研究。著書に『〈故郷〉のトポロジー』(水声社、2011年)など。
内容説明
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第2巻では、沖縄の社会制度とジェンダー観の関わりについて考え、現代沖縄社会のなかに存在する抑圧の構造を見極める。
目次
沖縄におけるジェンダーと「制度」―「暴力の記憶」を超えるために
1(アメラジアンの子どもを育てる―シングルマザーのライフヒストリー;制度未整備状況下の福祉援助実践―戦後沖縄における島マスの活動;尿失禁ケアと女性の身体をめぐる医療の課題―沖縄の事例を中心に;女/他者という創造力―宮良瑛子と沖縄女流美術家協会)
2(刑事手続における強姦罪等の非親告罪化―米兵女子中学生暴行事件とフィンランド刑法改正を踏まえて;沖縄におけるDVの現状と課題―ノルウェー・スウェーデンからの示唆;女性に対する暴力の背景―貧困問題と社会的支援;法の理論の暴力―児童虐待の責任を問うこと)
3(法制度とジェンダー―「ヤマトゥンチュ」から見た沖縄とDV)
補論(米国における性的少数者の法的権利;身体芸術とオリエンタリズム―交錯するエスニシティとジェンダー)
著者等紹介
喜納育江[キナイクエ]
1967年生まれ。琉球大学国際沖縄研究所教授。専門はアメリカ文学、ジェンダー研究
矢野恵美[ヤノエミ]
琉球大学大学院法務研究科准教授。専門は刑事法、被害者学、ジェンダー法、北欧法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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