出版社内容情報
日英両国の第一線研究者による分析と討論
内容説明
フリーター、「ニート」、失業、ワーキングプア―不安定な生を強いられ、希望を失っていく若者たち。世界各国で若者の貧困層化が深刻化する中、先行するイギリスの経験から私たちは何を学ぶべきか。フリーター・ニート議論の新局面へ。日英の第一線研究者による分析と討論が、議論を国際的視野へとひらく。
目次
序 フリーター・ニート・失業にさらされる若者たち
第1部 日本における移行過程の不安定化とフリーター・ニート問題(「フリーター・ニート」概念の問題性;フリーター・若年失業・ニートの実相;若者の職業・就業意識とその社会的作用)
第2部 NEET―イギリスからの報告(NEET概念の登場とその意味づけ;若年雇用の不安定化とNEET;政策の枠組みに関する考察)
第3部 「不安定を生きる若者たち」をめぐる課題(ニート議論は日本の若者をめぐる何を浮かび上がらせたか;「不安定」な若者たちにとって有効な支援とは何か;フリーター・ニートの増大―個人的問題か構造的・規範的問題か;統合を促進すること―イギリスの視点;日英の共通性と独自性、日本の課題)
著者等紹介
乾彰夫[イヌイアキオ]
1950年生まれ。東京都立大学・首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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