内容説明
“カネがすべての世のなか”を真っ向から批判する。ある朝、郵便受けに投げ込まれていたみすぼらしい1冊のパンフレット「詩篇 赤面のヤ・マンバ」。著者名はなし。そこには、徹底的に激しくカネの悪口が並べたててあった。
目次
第1章 カネを見切る(カネそのものについての考察;カネの魅力についての考察;カネの実力についての考察;カネ批判についての考察)
第2章 市場を見切る(商いをめぐって;市場原理をめぐって;人間の価値をめぐって;幸福をめぐって)
第3章 労働を見切る(なんでも仕事にしていいのか;とにかく合法ならいいのか;たゆまず働けばいいのか;そんなに賃金労働は大切か)
著者等紹介
中山千夏[ナカヤマチナツ]
1948年熊本生まれ。六歳から演劇を始める。1959年『がめつい奴』(芸術座)を始めとする舞台で子役として、以後、俳優、歌手、TVタレントとして活躍する。77年、市民の政治参加をめざした政治団体「革新自由連合」の結成に参加、代表の一人となる。80年から参議院議員を一期務める。現在はエッセイや創作の著述に専念するかたわら、死刑廃止運動など市民運動を続けている
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