内容説明
突然就活モードに切り替わる友人たち、薄っぺらい自己分析、大量のエントリーシート、そして突きつけられる「不合格」―。当事者が綴る苦しみの理由。就活を生き抜くために。
目次
1 どうして就職活動はつらいのか(一度きりの就職活動;受けては、落とされ;いくら探しても見つからない「やりたいこと」;「人物重視」という基準;就活する自分;必要な情報の不足とノイズ;友人関係に依存する就職活動;就職活動の結果が意味するもの)
2 就職活動を生き抜くために(「就活する自己」との距離を取る;相談相手と居場所を得る)
著者等紹介
双木あかり[ナミキアカリ]
1990年、埼玉県生まれ。2014年、一橋大学社会学部卒業。現在は都内の民間企業に勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
12
どうして学生時代はらくなのか。2015/08/07
doi
8
(図書館)一橋卒の著者の卒業論文をそのまま書籍にしたらしい本。就職活動の辛い理由を多くの文献を基にして論理的に説明されている。私は就活を先日終えたばかりで非常に共感できる内容が多かった。 序盤で「何が辛いかが分からない状態が最も辛い」と書いてあるが、まさにその通りであると思うし、就活においてはまさに「何が辛いか分からない」状態が連続する。そこを要素に分解して書かれているため、就活生は読むと気が楽になる。かもしれないが、一方で現実を突きつけられた気がして更に辛くなるかもしれない。2015/08/12
ERIN
5
社会学生の学士論文を書籍化したリアルな考察本。「就活しんどい」とつぶやくしか外に出せない、漠然とした不安や違和感・抵抗感の理由を腹落ちさせたいと思い手に取った。就活の流れを一通り終えたタイミングだったため、特に前半部分で共感する点が多い。①「わからないなりに選ぶ」が許されない②無理やりひねり出す「やりたいこと」③熱意とあきらめを同時に持つこと④大したものではない自分を大したもののように語ること⑤就活生に向けられる視線など、オンライン化で少なからず負担が軽減されたとはいえ、就活の呪いは根深いと感じてしまう…2022/03/12
Lily603
5
制度の中で遊ぶ余裕が制度からの自由。2015/12/13
富田
5
当事者の目線で率直に、冷静に、状況を整理してくれる良書。精神的に少し楽になりました。2015/08/13