感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
8
1981年初版。公務労働とは何か、公務労働者とは社会的にどのような存在なのか、とても勉強になりました。特に公務労働の持つ2面性(一方で官僚的行政の担い手でありながらも、他方で住民の住民の社会的業務の民主主義的再建の担い手)について、当時の芝田・有田・池上各氏の公務労働論を検討しながら論じられているところは重要だと思いました。また、様ざまな公務労働について各論で論じられており、そこには革新自治体の経験を踏まえながら、民主的で住民要求の実現のためには公務労働者はどのような役割があるのか考えることが出来ました。2014/07/10