「表現の自由」の明日へ―一人ひとりのために、共存社会のために

個数:
電子版価格
¥1,496
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

「表現の自由」の明日へ―一人ひとりのために、共存社会のために

  • 志田 陽子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 大月書店(2018/10発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 34pt
  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272240142
  • NDC分類 316.1
  • Cコード C0032

出版社内容情報

市民社会・共存社会における表現のルール、民主主義を支える表現の自由。錯綜する問題状況を整理し未来に開かれた権利論を展開。

はじめに


第1章 表現者の足跡――なぜ「表現の自由」か

1 「表現の自由」の足跡
 (1)『王妃マルゴ』と『1492 コロンブス』
 (2)大衆文化と民主主義――パンフレット、雑談、カフェ、風刺……
 (3)共存のための「非暴力」と「表現の力」
 (4)芸術や文芸の魅力と国家
2 なぜ「表現の自由」か
 (1)個人の人格と生存を支えるものとして
 (2)社会を支えるものとして
 (3)弱さを抱えたものとして
3 日本国憲法21条「表現の自由」
 (1)「一切の表現の自由」
 (2)公共の福祉
 (3)「検閲の禁止」
 (4)通信の秘密――プライベートなコミュニケーションの自由


第2章 一人ひとりの人格権と「表現の自由」

1 「表現の自由」と人格権
2 名誉毀損
 (1)刑法上の名誉毀損
 (2)民法上の名誉毀損
3 プライバシーの権利
 (1)プライバシー権の確立
 (2)プライバシー情報と個人情報、センシティブ情報
 (3)救済の方法――損害賠償と差止め・削除命令
4 肖像権
 (1)肖像権の内容
 (2)パブリシティ権
 (3)表現者にとって身近な肖像権問題
5 差別表現・ヘイトスピーチと人格権
 (1)差別表現 
 (2)ヘイトスピーチ(憎悪表現) 
6 報道の自由とプライバシー権・肖像権
 (1)報道とプライバシー権・肖像権
 (2)犯罪情報と人格権


第3章 民主主義と「表現の自由」

1 民主主義と「表現の自由」と「知る権利」
 (1)民主主義のサイクルと「表現の自由」
 (2)熟議と「知る権利」
2 民主主義における表現の「自由」
 (1)選挙運動における規制 
 (2)署名運動、ビラ配り
 (3)集会、デモ
3 民主主義の空間と「政治的中立」
 (1)集会の自由と場所の利用
 (2)場所の利用と「政治的中立」
 (3)「フェイク」と「ノスタルジーの政治」


第4章 共存社会と「表現の自由」

1 「生きるということ」を支える「表現の自由」
 (1)共存社会――技術と文化
 (2)情報技術社会の中での共存
2 多文化社会――マイノリティ性との共存
 (1)多文化社会とは  
 (2)ヘイトスピーチ規制
 (3)児童・青少年などへの配慮
 (4)「ポルノグラフィ」をめぐる議論
3 経済社会と「表現の自由」
 (1)表現も、経済の世界では制約が
 (2)知的財産権の保護と「表現の自由」
4 著作権法
 (1)保護強化の流れと「表現の自由」
 (2)著作物とは
 (3)何をやったら著作権侵害?――著作権の内容
 (4)著作権の制限規定――自由利用のルール
 (5)権利の発生と権利保護期間
 (6)著作物の利用と権利侵害・権利の行使


第5章 文化芸術と「表現の自由」

1 法からの自由としての文化芸術の自由
 (1)裁判に現れた「芸術性」問題
 (2)人格権と芸術表現
 (3)性表現規制と芸術性
2 文化芸術支援と「表現の自由」
 (1)文化芸術支援とは――
 (2)文化芸術を支える施設と「表現の自由」
 (3)文化芸術における「公」と「私」
 (4)文化支援の中のオリンピック
3 文化芸術と政治と「表現の自由」
 (1)文化芸術と民主政治の関係
 (2)文化芸術と政治的中立


あとがき

主要参考文献

志田 陽子[シダ ヨウコ]
著・文・その他

内容説明

“歌う憲法学者”による未来に開かれた表現の自由論!誰もが表現者になれる現在、ヘイトスピーチ、著作権侵害など新たな衝突が起こる一方で、秘密保護法や共謀罪、公文書改ざんで民主主義は揺らいでいる。だから何度でも立ち返る。なぜ「表現の自由」か、と。

目次

第1章 表現者の足跡―なぜ「表現の自由」か(「表現の自由」の足跡;なぜ「表現の自由」か ほか)
第2章 一人ひとりの人格権と「表現の自由」(「表現の自由」と人格権;名誉毀損 ほか)
第3章 民主主義と「表現の自由」(民主主義と「表現の自由」と「知る権利」;民主主義における表現の「自由」 ほか)
第4章 共存社会と「表現の自由」(「生きるということ」を支える「表現の自由」;多文化社会―マイノリティ性との共存 ほか)
第5章 文化芸術と「表現の自由」(法からの自由としての文化芸術の自由;文化芸術支援と「表現の自由」 ほか)

著者等紹介

志田陽子[シダヨウコ]
武蔵野美術大学造形学部教授。博士(法学・早稲田大学)。専攻は憲法、芸術法。1961年生まれ。2000年早稲田大学大学院法学研究科博士課程を単位取得退学。同年より武蔵野美術大学造形学部に着任。早稲田大学法学部・商学部非常勤講師。2016年から歌や映画を題材にした市民向けライブ&トーク「歌でつなぐ憲法の話」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

msykst

12
民主主義という概念が超ロジカルなものなのだと再確認した。民主主義のコンセプトや、表現の自由の必要性みたいな理念と並行して示されるのは、それが法体系の中でどう論理的な整合性をもって運用されているのか、という話だった。むしろ強調されていたその難しさだったように思う。表現の自由は「他者の権利」と衝突する可能性があり(「公共の福祉」の議論)、その解決は簡単ではない。無論本書はそこで議論を終えるのではなく、理念と運用(とレギュレーション)を相互参照しながら、論理性と正統性のある解決策を探るのが肝である。2020/09/01

Takao

3
2018年10月15日発行(初版)。高校の授業でも「表現の自由」を扱ったことがあるが、ここまで幅広く深く考えたことはなかったなぁ、と反省する。読みながら、著者が美術大学の学生に語りかけているのでは、という感覚を持った。表現の自由はもちろん国民の基本的人権だが、表現者こそ特に深い理解が必要なのだ。芸術に疎い私たちだって、様々な意見を持ち声を上げる。憲法記念日の講演でも触れられていたが、今享受できる自由をのちの世代に伝えることは、今を生きる私たちの責務、という言葉を心の片隅に留めておきたい。2024/05/08

たろーたん

2
個人的に、様々な表現の自由の裁判例が面白かった。「「宴のあと」事件(1964)」は、三島行きの小説が、モデルとして書かれた有名政治家の私的な交友関係を公表したとして損害賠償を支払わされた事件だ。「「エロス+虐殺」事件(1970)」は、映画の登場人物のモデルとなった人物が、すでに本人が自伝の形で公表していた、自己の過去の犯罪歴と恋愛事情について描かれた部分につきプライバシーを訴えた事件だが、これはプライバシー侵害に当たらないとされた。(続)2024/08/24

WaterDragon

2
〝表現の自由〟とは何かーー。差別を助長する憎悪表現やヘイトスピーチが蔓延するなかで、あらためて考えさせられるテーマ。 「『表現の自由』は一人ひとりの精神的自由として重要だということと、『表現の自由』は社会を支えるために必要だということとは、切り離せない循環関係にある」 そのうえで、「ヘイトスピーチは、それらの言論を向けられた当人の人格に対する損害と同時に、マイノリティが沈黙してしまうことによる社会的マイナスを生み出す」。 素人には難しい法律的内容を豊富な判例と分かりやすい説明で書かれてあります。2018/11/04

いとのり

0
全青司活動で触れた志田先生の本を読んでみました。表現の自由はと言ってもこれだけ様々な論点があるとは不勉強でした。再読&精読しないといけないな、と感じました。不勉強を自白しましたので、白状しますが、「芸術の自由」というお話は考えたこともなかったので、目から鱗でしてた。勉強します!2024/06/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13144340
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品