アジアの食料・農産物市場と日本―市場の国際化と食料・環境問題

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  • サイズ A5判/ページ数 283p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784272150304
  • NDC分類 611.4
  • Cコード C3033

内容説明

本書は、アジア諸国から日本への食料・農水産物の輸入が急速に拡大するなかにあって、その背景となっているWTO体制下の食料政策の変化、アグリビジネスの企業行動、輸出国での産業構造の変化などを分析し、これらがアジアの食料・環境問題と日本の農業と食生活におよぼしている影響を解明し、21世紀に向けての環境保全を考慮した食料・農水産物の持続的な生産と流通の方向を明らかにするものである。課題は、第1に、アジアにおいて不均等な経済発展を示している諸国を対象に、経済成長と食料・農水産物市場の構造変化の特徴を明らかにし、これを日本向け輸出問題との関連で検討すること。第2に、アジアで食料・農水産物の貿易と市場の拡大を促進している多国籍アグリビジネスの企業行動を分析し、それが輸出国でのモノカルチュア化と食料・環境問題を深化させている現状を解明することである。

目次

第1篇 食料・農水産物市場の国際化と日本(食品産業の海外進出と産業空洞化の特質;アジアにおける市場の国際化と食料・環境問題;食料輸入と安全性問題;WTO体制と日本農業;アジアの食料・環境問題と日本の立場)
第2篇 アジアの食料・環境問題と持続的発展(アジア経済の不均等発展と食料・農産物貿易;台湾における日本向けの豚肉輸出問題;米輸出国タイにおけるライス・エコノミーの変容;アジア経済危機と水産業―タイ水産業の成長と葛藤;中国における改革開放後の生鮮食料品の流通再編 ほか)

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