内容説明
全農・農林中金・全共連という、わが国屈指の「巨大企業体」を頂点とするＪＡグループ。その農協も、「新食糧法」と住専問題によって、かつてないほどの危機に直面している。系統組織の見直し、大型広域合併の推進、職員のリストラなど、再編をいそぐ農協は一体どんな「２１世紀戦略」を描いているのか。ＷＴＯ体制下でさらなる競争が予想される今、農協はまさに「崖っぷち」に立たされている。みずからの生き残りと日本農業の再生にむけて、農協の果たすべき役割と今後の展望を探る。
目次
第１章 日本の巨大組織・ＪＡグループ
第２章 日本型農協の特質
第３章 単位農協の組織、経営と事業
第４章 強大な力をもつ農協の上部組織
第５章 農協の経営危機の実態
第６章 農協の危機と合併・系統再編
第７章 農協労働者の状態と運動
第８章 農協の「二一世紀戦略」と日本農業の再建
第９章 米自由化と農協の対応
第１０章 農協再生への展望
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