著者等紹介
新妻昭彦[ニイツマアキヒコ]
東京大学文学部英文学科卒業、同大学大学院英米文学専攻修士課程修了、同大学院博士課程中退。現在、立教大学文学部教授。日本ハーディ協会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Э0!P!
3
The woodlandersというタイトル。前半だけを読むと上流階級から見た被差別者たちの総称ということもあり皮肉さを感じたのだが、後半にいくにつれ、文明が失ってしまった力である自然の解読力を有する、共通の絆をもった者たちといった印象へと変わった。身分ゆえに各々が望まない結婚、望ましい結婚のために苦しむさまは見ていて胸が苦しくなる。気丈な登場人物たちが挫けていくのを見るとき一番心に応えた。2024/05/10
斉藤達也
1
ハーディの長編小説を読むのはこれで六作目だが、初めてヒロインが悲劇的な結末を迎えなかったような気がする。そのためか今一つインパクトが無い作品となったが、ハーディの作品としては珍しくそこはかとないユーモアのある作品に仕上がっている。2024/01/23