目次
1 語りと人称―人称は語りの効果を変える
2 一人称の語り手は嘘をつかない―「アスパンの恋文」(一八八八)の場合
3 一人称の語り手は嘘をつかない―「本物」(一八九二)の場合
4 ヴィクトリア朝の優等生―『ねじのひねり』(一八九七)と一人称の語り
5 『聖なる泉』(一九〇一)
6 『ポイントンの戦利品』(一八九七)
7 自伝の語り―『少年と他の人々』(一九一三)
8 「自伝」の文体―全視の意識と意味の剥奪
9 結びにかえて―ヘンリー・ジェイムズの語り
著者等紹介
市川美香子[イチカワミカコ]
1944年生まれ。1968年大阪外国語大学英語学科卒業。1971年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在大阪市立大学大学院文学研究科教授
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