感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
130
この⑴の前半は、700頁ほど英語の本を100頁に抄訳したもの。第4巻まであるうち、各巻とも一章はきちんとした訳が⑵の方にあるので、両方手元においてそちらと交互に読んだ方が物語に入りやすいと思う。⑴の後半は、作者の紹介と、原文の英語をどのやうに読み解いていったかの紹介。英語の勉強にはいいだろう。読みながらサドの中編に似ていると思ったら、この作品の方が20年ほど後のほぼ同時代。ラドクリフはフランス革命直後に、全くそれに触れずにお城の話を書いたのか…。彼女がオースティン等に与えた影響も書かれている。感想は⑵に。2017/09/28