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内容説明
生きて連れ帰れば１０００万ドル、死体でも５００万ドル。それが行方不明の少年チャーリーの発見にかけられた報奨だった。依頼人はハイチの実業界を牛耳るカーヴァー一族。幼女惨殺犯３人を殺して服役、出所したばかりの元私立探偵マックス・ミンガスにとっては喉から手が出るほど欲しい金だ。だが、行く先はヴードゥーの呪術と占いが力をふるう、法なき地ハイチ。しかも前に雇われた３人の探偵は全員が悲惨な目に。危険覚悟で旅立ったマックスを待っていたものは？英国推理作家協会賞受賞、マカヴィティー最優秀新人賞受賞。
著者等紹介
ストーン，ニック［ストーン，ニック］［Ｓｔｏｎｅ，Ｎｉｃｋ］
１９６６年、ケンブリッジに生まれる。父親はスコットランド人の歴史学者、母親はハイチの名家の出。幼い頃はハイチで暮らし、１９７１年に英国に戻る。十代の頃はボクサーを目指していたが、ケンブリッジ大学入学後は歴史学に専念する。デビュー作の『ミスター・クラリネット』で２００６年度英国推理作家協会イアン・フレミング・スティールダガー賞、２００７年度マカヴィティー最優秀新人賞受賞
熊谷千寿［クマガイチトシ］
１９６８年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
11
【図書館本】【速読】：強引な展開に、読んでいて手を焼いた。★２個2022/01/18
HANA
7
ハイチ版ハーメルンの笛吹き男ということでもっと神秘的なものを想像していたのだが、実際は極めて即物的でひたすら暗い。ブードゥーとかも出てきてはいるのだが、ハイチの政治体制と社会問題の酷さに覆い隠されている。上巻はとくに山場もなく終わってしまったので、下巻の盛り上がりに期待したい。2011/12/21
Wataru Satou
2
ハイチで発生した大富豪の子供の失踪事件。子供の両親・祖父から子供と犯人を探し出してほしいと依頼され、運命的に事件に関わることになった元警官で元探偵の米国人主人公。 上巻では主要登場人物と思われる人達が一通り登場し、それぞれの背景が明らかになって行くところまでで終わる。 ハイチのことは良く知らないし、米国との関係も良く知らないけれど、この物語で紹介されているような事態になっているのであれば、作者はその好ましくない状態を明らかにし、非難することに成功していると思う。 下巻は未読。続きが気になってしかたない。2012/01/18
Endo Takafumi
1
書評みたいな格好いい誉め方はできないけど、無性に酒と煙草がほしくなる。2012/04/04
リトルMy
1
海外のミステリーは好きだけど舞台がアメリカ以外になると世情が分からず、スンナリ入って行けないときもあるが、これは一気に読み進められた気がする。 ハイチという国が本当にこんなに治安が悪いのかは知らないが、子供たちの悲惨な状況の描写はかなりエグイ！この状況に日本人も荷担していると想像するだけで気持ち悪くなる。が、ミステリーとしては勢いもあり、シリーズの続刊に期待。 英国推理作家協会賞受賞作を受賞している。2012/01/20
