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内容説明
アラスカ北東部の隔絶した地にある元軍事基地を拠点に地球温暖化の影響を調べていた調査隊は、ある日洞窟で剣歯虎に似た古生物の凍結体を発見する。調査の出資者である大手メディア会社は科学者たちの反対を押し切って古生物の解凍を急がせ、特別番組のために制作班を送り込んできた。だが、現地の人々が凶事の前兆と信じる赤いオーロラの出現に呼応するかのように基地では次々と不審な出来事が起き、やがて血も凍るような惨劇の幕が切って落とされる。
著者等紹介
チャイルド,リンカーン[チャイルド,リンカーン][Child,Lincoln]
1957年、コネチカット州生まれ。カールトン・カレッジ卒業後セント・マーティンズ・プレスでアシスタント編集者の職に就く。84年に正編集者に昇格、100冊以上の本を編集。87年に社を辞め、保険会社で働きながら小説を執筆。ダグラス・プレストンとの共著『レリック』(扶桑社文庫)でデビュー、映画化される。プレストンとの共著でベストセラーを次々と発表。単独作品としては『ユートピア』(文春文庫)が邦訳されている
寳村信二[タカムラシンジ]
1959年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。建築設計事務所勤務を経て翻訳家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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SF・ホラー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
9
期待通りに展開してくれるB級ホラーぶりで嬉しくなる。舞台も南極であの映画を彷彿とさせるところもオマージュとして嬉しい。ボリューミーな作品が多い著者だが、本書はなかなかコンパクト。ただコンパクトなためか、正体不明のモンスターの恐ろしさがそれほど伝わって来ないのが少し残念。まあ小説だとビジュアル的に伝わらない部分もあるので、映画になればちょっと違うかもしれない。いずれにしてもホラー好きは読んで損はありません。ただしトレーラーの話はなんだか余計。2024/03/27
kama
0
★★★ このての話は大好きなんだけど、あまりにもオーソドックスでハチャメチャさに 欠けていて残念。主人公の過去やネイティブアメリカンの神話も今ひとつ絡まないし、クライマックス二本立てとはいかがなものか? 2010/12/27