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内容説明
女学校で教師をつとめるエリザベス。生まれたときから両親はなく、天涯孤独の身だった。だがある日、ベルクレイヴン公爵と名乗る男性が学校を訪れ、彼女は自分の娘だと打ち明ける。驚愕するエリザベスに公爵はさらに、公爵家の血脈を途絶えさせないために、血のつながらない自分の息子と結婚してほしいと頼む。脅されるようにして公爵の頼みを受け入れたエリザベスだったが、公爵のハンサムな息子は、この結婚が不本意なものであることを隠そうともせず…。
著者等紹介
ベヴァリー,ジョー[ベヴァリー,ジョー][Beverley,Jo]
イギリスのランカシャー生まれ。現在までに30作以上のロマンス小説を発表。5作品でRITA賞を受賞、全米ロマンス作家協会の名誉殿堂入りをはたす。ロマンティック・タイムズ誌では常に★4~5の高い評価を受けている。現在は夫と2人の息子とともにカナダに暮らす
坂本あおい[サカモトアオイ]
東京生まれ。米英文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルテン
6
無頼同盟の第一作があまりにもあんまりな内容だったから、二作目を手に取るのちゅうちょしてたんだけど、読んでよかった。 このシリーズは、「不幸な出来事により、強制的に結婚することになった男女が、そこから愛を育む」をテーマにしているんだろうか。ゆっくりゆっくりお互いを理解しあう様が丁寧に描かれていて、落ち着いて読めた。 この作者は、ぎりぎりリアリティを保ったロマンスを書きたいのかな。ヒーローがヒロインに手をあげるとか、ロマンスでは絶対やってはいけないことを敢えて書いてしまえる、その筆力が素晴らしい。2014/02/01
夜の女王
4
☆☆ ヒーローは申し分なくカッコいいのにヒロインのベスに色気が無さ過ぎ。愛人のブランチの方がずっと魅力的でそっちがヒロインのほうがずっと面白い話になったかも・・・。2010/12/16
romance_holic
3
超上流階級の家の中のスタッフの様子や、お披露目、貴族の体裁を整える結婚などの事情が結構詳しくかかれていて、ロマンスの背景がかなり面白かったです。 中盤からは主人公二人の知的な引用の応酬など、ウィットと知性に富んだ内容になっていると思うのですが、いかんせん(事情からして無理はないのですが)二人の出会いからの冷たい関係が読んでいて辛かった。 親の因果がめぐってしまったというか、血筋を伝えるのが貴族の義務なのかもしれませんが、本人たちには罪がない分、周囲の圧力を登場人物と一緒に感じてしまって、ぐったり。 2011/03/24
矢田ふみえ
3
ルシアンとべスの物語。いろいろな登場人物がでてきておもしろい。2015/07/31
める
3
そうそう、これヒーローがヒロインの事殴るんだった。前回はウルストンクラフト信奉者なだけあって頭でっかちだな〜とヒロインに否定的だったけど、今回は可哀想に思えて仕方なかった。突然顔も名も知らぬ父に呼ばれ、何かと思えば知らない男との結婚を強制される。信条に反して婚約者と会ってみればいつキレるか分からないむら気な男。有難くもない連日のお披露目と守るべきしきたり。窮屈な状況の中で相談する友も居ない。そのうえ夫の愛人問題ときた。以前は微笑ましく思っていた公爵も親としては…。せめてしっかりきっちり謝罪しなさいよ。2014/03/03