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内容説明
ヴェネツィア警察の圧力に屈することなくガラス工房で発見された焼死体の事件を捜査していたコスタ刑事たち。事件に殺人の可能性があること、またヴェネツィアでかつて大きな事件に巻き込まれ、その後姿を消していたマシターという男が今回の事件にも関係があることを突き止めるが、そんななか上司ファルコーネが凶弾に倒れる…。コスタ刑事シリーズと『ヴェネツィアの悪魔』の世界が交錯するイタリアン・ミステリ。
著者等紹介
ヒューソン,デヴィッド[ヒューソン,デヴィッド][Hewson,David]
1953年、イギリスのヨークシャー生まれ。デビュー作のSemana Santa(1996年刊)でW・H・スミス賞新人賞を受賞。25歳のときに『タイムズ』紙の記者として働きはじめ、その後、フルタイムの作家に転身。ケント在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
3
ノンシリーズ『ヴェネツィアの悪魔』と交錯する展開にどこへ向かうのかと訝った上巻から一転、下巻はかなりの読み応えがあった。ミステリとしてもどんでん返し、物語としても虚を衝かれ。。。シリーズも4作目ともなると、登場人物の人となりも理解が深まり、心のライフストーリーも徐々に明かされる。この物語の題名『蜥蜴の牙』の意味が明かされる最終章、何かやるせないような、無力感と勇気と、対極の読後感がある。ヴェネツィアという街の特異性やそこに暮らす人々の沈黙が、低い階級である医者や農夫の思考の中で語られるのが興味深い。2011/11/03
旅猫
1
下巻になってタイトルの意味が分かりました。今回は『ヴェネツィアの悪魔』のマシターの悪役っぷりにミスリードされた感がありましたが、さて次巻のコスタ達の活躍を愉しみにしております。2011/04/12
りょくや
0
好きなシリーズですがごめん今回は期待していたほど作者のアイロニーが効いていなかった!「ヴェネツィアの悪魔」の彼らがその後どうなったのか分かったのは驚きつつ嬉しかったですが。うわー きっつ~っていう台詞回しが好きだったのですが それぞれ人生のパートナー得ると丸くなっちゃうのでしょうか…ストーリーは普通に面白かったです。ファルコーネの昏睡状態のとこが実は泣けた。2012/05/11