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出版社内容情報
皇太子とアントワネットの成婚に沸くパリの街で美女の死体が発見された。捜査に乗り出したニコラは悪魔に憑かれた一家に出会い…
ニコラは上司である警察代理執行官ド=サルティンとともに、数多の悪事を暴き、陰謀を未然に防いできた。だが、その活躍ぶりが周囲の嫉妬を呼び、ニコラは仕事を干されてしまう。そんな折、皇太子とマリー・アントワネットの成婚を祝って催された花火大会で大惨事が起こった。何台もの四輪馬車が民衆で溢れる会場広場に突っ込み、多くの民衆が轢死したのだ。左遷を解かれて捜査に乗り出したニコラは、手に黒曜石を握りしめた女性の死体に目を留める。ただひとり、轢死ではなく絞殺されていたのだ。調べを進めるうち、ニコラは奇妙な人物たちに行き当たる。ある一家と悪魔つきの女中、そして学のあるアメリカン・インディアンの男。啓蒙の世紀と呼ばれながら、いまだ悪魔祓いの儀式が残る18世紀のフランスで、やがておぞましい真相が明らかになる……。
内容説明
1770年、パリの街は王太子とマリー・アントワネットの成婚を祝う花火大会で大いなる賑わいを見せていた。だが、人と馬車が入り乱れるなか、悲劇が起こる。花火が暴発し、大混乱の末多くの人々が死傷したのだ。使命感に駆られた警視ニコラは惨劇のなかに身を投じる。そして、ある女性の死体に目を留めた。死体がこの惨劇によるものではないと気づいたニコラは調査を進めるが、悪魔に取り憑かれた奇妙な一家に出会い…。
著者等紹介
パロ,ジャン=フランソワ[パロ,ジャンフランソワ][Parot,Jean‐Francois]
1946年生まれ。18世紀フランス史修士課程を修了後、外交官となり、キンシャサを皮切りにサイゴン、アテネ、ソフィア等で総領事を務め、外務省人事部、軍事防衛協力部部長を経て、現在は西アフリカの在ギニアビサウ共和国大使を務める
吉田恒雄[ヨシダツネオ]
千葉県生まれ。1970年に23歳で渡仏後、パリにて会社勤め。2004年から翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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