ランダムハウス講談社文庫
ロワイヤル通りの悪魔憑き―ニコラ警視の事件〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103395
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

皇太子とアントワネットの成婚に沸くパリの街で美女の死体が発見された。捜査に乗り出したニコラは悪魔に憑かれた一家に出会い…

ニコラは上司である警察代理執行官ド=サルティンとともに、数多の悪事を暴き、陰謀を未然に防いできた。だが、その活躍ぶりが周囲の嫉妬を呼び、ニコラは仕事を干されてしまう。そんな折、皇太子とマリー・アントワネットの成婚を祝って催された花火大会で大惨事が起こった。何台もの四輪馬車が民衆で溢れる会場広場に突っ込み、多くの民衆が轢死したのだ。左遷を解かれて捜査に乗り出したニコラは、手に黒曜石を握りしめた女性の死体に目を留める。ただひとり、轢死ではなく絞殺されていたのだ。調べを進めるうち、ニコラは奇妙な人物たちに行き当たる。ある一家と悪魔つきの女中、そして学のあるアメリカン・インディアンの男。啓蒙の世紀と呼ばれながら、いまだ悪魔祓いの儀式が残る18世紀のフランスで、やがておぞましい真相が明らかになる……。

内容説明

1770年、パリの街は王太子とマリー・アントワネットの成婚を祝う花火大会で大いなる賑わいを見せていた。だが、人と馬車が入り乱れるなか、悲劇が起こる。花火が暴発し、大混乱の末多くの人々が死傷したのだ。使命感に駆られた警視ニコラは惨劇のなかに身を投じる。そして、ある女性の死体に目を留めた。死体がこの惨劇によるものではないと気づいたニコラは調査を進めるが、悪魔に取り憑かれた奇妙な一家に出会い…。

著者等紹介

パロ,ジャン=フランソワ[パロ,ジャンフランソワ][Parot,Jean‐Francois]
1946年生まれ。18世紀フランス史修士課程を修了後、外交官となり、キンシャサを皮切りにサイゴン、アテネ、ソフィア等で総領事を務め、外務省人事部、軍事防衛協力部部長を経て、現在は西アフリカの在ギニアビサウ共和国大使を務める

吉田恒雄[ヨシダツネオ]
千葉県生まれ。1970年に23歳で渡仏後、パリにて会社勤め。2004年から翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寧々子

1
前作から一気に時間が経ち、王太子の成婚祝賀花火大会の事故から発展する事件なので、マリー・アントワネットも登場するかと思ったらしなかったから残念!!  けど徹底した時代考証に基づいて描かれているシリーズなので、花火暴発での死者数に占める貴族の割合とか逃げる際の横暴とか本当なんだろうなぁ。  当時の様子が自然に物語の中で表現されてるけど、ミステリーはちょっと弱いかも。2010/08/06

マッピー

1
今作品が前作より10年以上経っている設定になっていたのには驚いた。2010/05/20

himehikage

1
前作から10年たっていてびっくり!今作は割とオーソドックスなフーダニットミステリになっていて、歴史を知らなくても読みやすかったけど、新鮮みはさすがに薄れてきた。2010/03/12

madhatter

1
シリーズ三作目は、本格推理に加え、法廷ものの要素もあり、なかなか面白い。陰惨極まりない事件を扱っているが、ニコラの永遠の若造キャラ(自分も娼婦の愛人持ちだろうに、サンソンが女遊びしてたからってビビってんじゃねえよ)がそれを救っているのも良い。しかし、落ちをバラすのは人間として最低なので(笑)、ぼかしてしか言えないが、ミエットに関する謎が説明されないなど、本格推理小説としては少々食い足りないところもあった。という訳で、次作の翻訳とギ・ラッカール神父の再登場を期待する。2010/02/17

べるっち

0
ちょっとまだるっこしい所はあるけど好き。シリーズ続きも翻訳出してほしいなーカバーデザインもいい。

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