ランダムハウス講談社文庫
嘘をつく舌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103289
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ヴェネチアの豪邸で隠遁生活を送る老作家の過去には暗い秘密が!パトリシア・ハイスミス研究の第一人者が放った注目のサスペンス。

【あらすじ】
作家を志す青年アダムは家庭教師の職を得てヴェネチアに赴くが、生徒は不祥事を起こして帰国されていた。生徒の両親の紹介で、彼は世界的ベストセラーを1冊残した後、隠居生活を送っているという作家クレイスの身の回りの世話をする事になる。住込みで働き始めたアダムは、やがてクレイスに暗い過去がある事に気づく。その秘密を暴き、老い先短いクレイスの死後に伝記として発表すれば成功すると踏んだアダムは帰国。過去を探っていくと、クレイスが高校教師をしていた時にある若者が自殺している事がわかる。男色家らしいクレイスと若者の間に何があったのか?だが、調査を続けるアダムは、気づかぬ内に抜け出すことのできない危険な落とし穴へはまっていく……

内容説明

ヴェネツィアを訪れた作家志望の青年アダムは偶然、老作家クレイスの世話をすることになった。クレイスは40年前に1冊だけ大ベストセラーを書いたのち、この地で謎めいた隠遁生活を送っていた。片づけの最中にアダムは不審な手紙に目を留めた。英国から送られたもので、恐喝めいた文章が綴られていた。あわよくばクレイスの伝記をものして世に出たいと考えたアダムは、老作家の過去を探り始める。だが、それは思ってもみなかった悲劇の幕開けとなった―。

著者等紹介

ウィルソン,アンドリュー[ウィルソン,アンドリュー][Wilson,Andrew]
1967年、英国のランカシャー生まれ。ロンドンのキングス・カレッジを卒業後、92年に「男性街娼」をテーマにした調査報道でウィリス記念賞を受賞。英国の各紙に寄稿しながら、パトリシア・ハイスミスの伝記『美しい影』を発表、アメリカ探偵作家クラブ賞の評伝・評論部門賞を得る。『嘘をつく舌』は小説第1作。現在もロンドンに在住

高山祥子[タカヤマショウコ]
出版社勤務後、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

satooko

1
ディケンズのゴシック風雰囲気と、ヒッチコックの緊迫感溢れる不気味さが 見事に噛み合っている――というワシントンポスト紙の書評、なるほど、なるほど。ラストの仕掛けはなかなか。それにしても主人公の作家志望の青年も、ヴェネツィアに隠遁する老作家ともホントいけ好かない奴だ。2010/05/06

貧家ピー

0
パトリシア・ハイスミスのへのオマージュという帯文句。登場人物の灰色の雰囲気、重たい流れは嫌いじゃない。書評で目にしなければ、手に取らなかったかも。2010/03/18

遠野藍

0
主人公が何だかひどくイヤなヤツに感じられて途中で読むのをやめようかと思った。でもどうやってこの話は収まるんだろうと思って読んでいったらなんだかひどくグロテスクな結末。いやぁ、ここまでおどろおどろしいのはアメリカ人ではなく、イギリス人の作者だからか?2012/04/03

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