ランダムハウス講談社文庫
仮面に秘めた涙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 591p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103265
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

社交界からも屋敷からも追放され、少年に扮して強盗を働く伯爵令嬢の前に美しい青年が現われ……。RITA賞受賞の本格的ヒストリカル。

【あらすじ】
父親の意に背き、社交界からも屋敷からも追放された伯爵令嬢チェスは、姐と甥を助けるため、少年に扮して強盗を働く。そんなチェスの行動に興味を持った、美しくもタフな青年が彼女を助け、兄であるロスガー侯爵の力を借りながら、彼女を父親の魔手から救い、失われた名誉を回復しようと奮闘するのだが……。1745年に起きたスチュアート王家復興の反乱の残した火種と、醜い権力闘争を背景とし、貴族社会の裏側も描く本格的ヒストリカル小説。

内容説明

父親の意に背き、社交界からも屋敷からも追い出された伯爵令嬢チェスは、同じく家を出た姉と甥を守るため少年に扮して強盗を働いていた。ある日彼女は、貴族で陸軍大尉のシンの馬車を襲うが、一時帰還し、退屈な日々を送っていた彼は、少年が女だと気づきながらも騙されたふりをし、その状況を面白がっていた。しかし、彼女が社交界を賑わす悪名高きレディだという事を知ってしまい…。5作品でRITA賞受賞の作家、初邦訳。

著者等紹介

ベヴァリー,ジョー[ベヴァリー,ジョー][Beverley,Jo]
イギリスのランカシャー生まれ。現在までに30作以上のロマンス小説を発表。本作を含めた5作品でRITA賞を受賞、全米ロマンス作家協会の名誉殿堂入りをはたす。現在はカナダ在住

小林令子[コバヤシレイコ]
翻訳家。上智大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たまきら

33
男装のおいはぎに興味を持ち、徐々に深みにはまっていく無邪気なお貴族おぼっちゃまがおかしいお話です。女子が男装し、「悪名高い令嬢」として知られるまでの経緯は本当に陰惨なんですが、姉もうらやむ美貌を誇る男子が女装するわ、娼館に女子を連れて行くわお兄ちゃんにまで焼きもちやくわ…といろいろ無邪気にやらかしてくれるので、笑っていいのやら怒っていいのやら。可哀そうに最後はすっかりお兄ちゃんに持ってかれるし。いや~なかなか面白かったです。史実も巧く絡めてあって、この時代について勉強になりました。2019/01/23

ち~

30
病で隊を離れていた大尉シンリック。外出先で追い剥ぎにあう。相手が少年に変装した女性だと気づくが、姉を守ろうと懸命な様子に冒険心を駆り立てられた。前半は、男らしく虚勢をはるチェスティティと、お調子者なシンのやりとりが楽しい。女装しちゃうヒーローって!後半はチェスティティを不幸のドン底に貶めた伯爵の父(下衆の極み!!)の暴挙に胸糞悪くなる。が、シンの長兄、侯爵ロスガー登場で、一気にド派手な演出のラストへ!無敵のロスガーにいいトコ奪われた感のシンだけど、初志貫徹、有言実行の頼もしく、愉快なシンがとっても良かった2019/02/07

choco

16
ヒーロー、シンは退屈を嫌う英軍大尉。馬車ごと誘拐されそうになった時も、犯人が男装してるのを見抜いて面白そうだと付いて行っちゃう。ほぼ半分くらい、男装してるヒロインをおちょくる。結構高得点だったのに、後半登場のお兄ちゃんロスガー公爵が全部をかっさらっていく!2017/04/04

すっちゃん

10
何だろう、独特の表現と空気感で、不思議なロマンス小説といった感じ。ストーリーは、色々起伏があり面白かった。ただ、ヒロイン父があまりにも鬼畜過ぎて、胸糞悪くなるほど。ヒーローシンが、意外とノンビリした感じではあるが、ヒロイン一途で良かったかな。兄対決も実物だった。2019/03/23

矢田ふみえ

4
チェスがありえない父の仕打ちに闘わざるを得なかった。シンが彼女に魅了されながら守っていくストーリーに一気に読むことができた。相手を思いやることができるチェスにがんばれと思った。2015/03/19

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