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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
9世紀アイルランド。裕福な毛皮商の娘ザラベスは、一見不自由ない生活を送っていた。だが、彼女の体を狙う継父や、彼女を貶めようと策略を巡らす兄夫婦に囲まれ、唯一安らげるのは耳の聞こえない妹といる時だけだった。ある日、そんな彼女を交易に訪れていたヴァイキングの男が見初め、ぜひ妻にと望む。傲慢ながらもユーモラスなその男に惹かれたザラベスは、申し出を承諾する。その先にどんな悲劇が待っているとも知らず…。
著者等紹介
コールター,キャサリン[コールター,キャサリン][Coulter,Catherine]
1978年に作家としてデビュー。ヒストリカル・ロマンスで一躍注目を集め、現在ではロマンティック・サスペンスでも人気を博す
佐々木理子[ササキミチコ]
翻訳家。横浜国立大学教育学部卒。ロマンスを中心にさまざまな翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
14
ヴァイキング三部作のスビンオフかと思ったら、単作だった。でもこれもシリーズにしてほしいくらい良かった。ヒロインは何度も何度も理不尽な目に合い、生きてく意味が見出だせなくなっても生き抜いて最後には幸せを手にする。好きな設定。ラストの子ども達にもウルウル。2021/10/16
キッチンタイマー
4
ヴァイキングは野蛮。中世も野蛮。文章が単純なのが、そういう時代を表現してて、奴隷だのレイプだのヒロインも含めた単純で荒々しい世界に納得させられる。ヒーローの野蛮が耐えられない人には無理そう。やたら気位の高く正しいヒロインは苦労続きなんだけど、ヒーロー妹の救いない苦しみが圧倒感。理解できないけど。ラスト、妹は作者に愛された感じがした。2013/12/01
たまきら
3
うわ~この時代の女子には生まれたくない…と思ってしまいました。歴史物はとても好きですが、暴力の犠牲になるのはいつも弱者。女性は誘拐されたり、虐待されたり…。ヨーロッパの地図を見ながら読むと面白いです。2014/05/20
矢田ふみえ
2
ザラベラが、生きるために必死なのに歯車がかみあわず苦難の道を歩まざるを得なかった。快楽だけではない愛って信頼かなぁ。2015/01/27
MOMO
2
まぁ、これでもかというほど次々と災難が降りかかるザラベスちゃん。ついた嘘と、誇りの高さが招いた結果ではあるけれど、よくもまぁ、次から次へと、一人の女性には重過ぎるほどの困難・・・。おまけにマグヌス君ったらザラベスちゃんの話をちっとも信じないし、激情に駆られた行動とるし・・・。それでも、彼女への想いをずっと持ち続けていたみたいだからまだ良いけどさ・・・ それにしても、イングンちゃんの悪意に駆られた行動のすさまじかったこと・・・2009/09/23