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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
異様な物音で、ジュールズは目を覚ました。小説の題材にしようと日々、隣りに住む娼婦レナータの「仕事」を盗み聞いていたが、その夜はいつもと違う苦悶の声だった。思わず隣室に駆け込んだジュールズは、レナータに覆いかぶさる男めがけてハサミを振るう。男はたちまち絶命した。だがそれはジュールズの早とちりで、死体の処理に困った二人はマイアミの闇社会の男たちに頼った。その時から二人の女の周囲に危険な影が忍び寄る。
著者等紹介
ヘンドリックス,ヴィッキー[ヘンドリックス,ヴィッキー][Hendricks,Vicki]
南フロリダに居住、「マイアミ・ノワールの女王」と称され高い評価を得ている女流作家。カレッジで創作コースの教鞭をとるかたわら、世界を股にかけてスキューバダイビング、ロッククライミング、スカイダイビングなど、趣味と実益を兼ねた活動を行なっている。短篇で、2000年度ベスト・アメリカ・エロティカ賞受賞。長篇ミステリ『娼婦レナータ』が2008年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペーパーバック賞の候補となる
小西敦子[コニシアツコ]
出版社勤務後、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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co_taro
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詩人で大学教授の偏愛者、イケメンのポン引き、作家志望の隣人デバ亀女性、一癖ふた癖では片付けられる登場人物が、ヒロイン・レナータの抗いがたきエロスの力に振り回されて、好む好まぬうちに破滅していくというエロチックサスペンス。結婚失敗のトラウマと、性の異常体験から成形されたセックスレディ・レナータの存在はまさに堕ちた女神、歪んだ博愛エロスで相手を包み込むという優しさでで皆をを魅了する。装丁もまさにエロ、でも乾いたエロスというか必要以上にドロドロしてないのが個人的にはツボでした2009/04/25
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