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内容説明
クリスマスの5日前。ローマはいつにない大雪に見舞われていた。そんななか、閉館後のパンテオンに侵入者がいるとの通報を受けたローマ市警刑事ニック・コスタは、相棒のペローニとともに現場へ向かう。どうせ行き場をなくしたホームレスに違いない…。だが、天窓から雪舞い降りる幻想的な神殿で彼らを待ち受けていたのは、背中に不可解な紋様が刻まれた女性の全裸死体だった―。熱血新米刑事コスタシリーズ、第3弾。
著者等紹介
ヒューソン,デヴィッド[ヒューソン,デヴィッド][Hewson,David]
1953年、イギリスのヨークシャー生まれ。デビュー作のSemana Santa(1996年刊)でW・H・スミス賞新人賞を受賞して以来、イギリスではすでに9作の長篇を出している人気作家。25歳のときに「タイムズ」紙の記者として働きはじめ、その後、フルタイムの作家に転身。ケント在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きうりっち
2
初めて読んだ作家。イギリスの作家だけれど、ローマを舞台にイタリア人の警官の活動を書いているというのが不思議な気がした。面白かったし、登場人物もけっこう魅力があるが、謎解きは良く分からなかった。結局殺された人たちは犯人とどういう関係があったのか? 指揮を取っていたのはほんとにこの人なの?という疑問も持ったし、もう少し説明がほしかった。アメリカとイラクとの戦争の中のひとつのエピソードと理解すればいいんだろうか。2014/02/07
ひなた
2
タイトルを見て絶対好きなタイプの本だと思った。雪のローマ、闇に沈むパンテオン内部に天窓から雪片がひらひらと舞い落ちる。物語冒頭の犯行現場の描写がとても神秘的で美しい。恐いとか不気味とかいうよりも冷ややかな理性を感じさせる現場の様子は、ダ・ヴィンチやウィトルウィウスのルネサンス的世界観へと読者を誘う。好きな感じだなぁと思いつつ読み進めると、なんだか物語は徐々に現代的に・・・。あれ、歴史サスペンスじゃないの?この物語は一体どんな方向へ進むんだろう。ということで下巻へ。2013/12/25
あきひと
1
下巻が楽しみ2015/06/24
旅猫
1
大雪のローマ、パンテオンに横たわる死体。天窓から降り注ぐ雪――非常に幻想的な光景から始まるシリーズ第3弾。この巻はぜひ映像で見たいと思いましたね。2011/03/01
himehikage
1
ローマが舞台なので観光名所もいろいろ2009/06/21