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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
家に鍵をかける習慣さえない、ケベック州の平和な小村スリー・パインズ。感謝祭の週末の朝、森の中で老婦人の死体が発見された。死因は矢を胸に受けたと見える傷。一見、ハンターの誤射による事故死に思えた。だが、凶器の矢がどこにも見当たらないことから、ガマシュ警部は顔見知りによる殺人事件として捜査を始めた…。「ポアロとモース警部へのケベックからの回答!」と絶賛される本格ミステリの新シリーズ第1弾。
著者等紹介
ペニー,ルイーズ[ペニー,ルイーズ][Penny,Louise]
1958年、カナダのトロント生まれ。カナダ放送協会でラジオの報道記者、司会者として活躍。結婚後、執筆に専念。処女作である『スリー・パインズ村の不思議な事件』で英国推理作家協会最優秀処女長篇賞など数々の賞を得て、本格推理の新しい旗手として注目を浴びる。シリーズ第2作はアガサ賞最優秀長篇賞受賞。第3作もアーサー・エリス賞にノミネートされた。現在はモントリオール近郊で、夫と暮らしている
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
34
一度挫折した本。今回は最後まで読めた。まとめて借りてきたミステリ10冊ほどの半分が好みでなかったけれどこれは及第、シリーズ第一作なので先を期待したい2016/10/01
み
19
感想を読んで気になった作品、初読みの作家さん。がっつりって感じ、ガマシュ氏は、今までに読んだことがないタイプの魅力(^o^)二作目もニコル登場なのか?彼女のキャラは不愉快過ぎです。実在する方が想起されちゃう…。2014/11/24
shibatay
14
ガマシュ警部の魅力が稀有。落ち着いていてもの静かだが時に冷ややか、間違いもするしドジも踏むけれど、すべての人に対して公平に真摯に向かい合う姿勢と、子供のような無邪気な頑固さが同居していて。人間的魅力をこれだけ持つ中年主人公は珍しい。謎解きミステリとしても高い評価を得ている本作だが、やはり村人ひとりずつの人生を丁寧に紡ぐ構成が何より素晴らしい。若く傲慢で無知なニコル刑事に対する容赦ない、それでいてユーモラスな描写も面白い。こんなふうに若い女性を描いた作品は珍しいかも。イタさが胸に来ました。2014/10/21
あつぼう
14
凄く懐かしい感じのする本格ミステリーでした。地図にさえのってない小村スリー・パインが舞台。そこで起こった殺人事件をガマシュ警部が捜査する事になるけど、我慢強く人の話を聞き相手の気持ちを理解できるので穏やかな気持ちにさせてくれます。今流行りの科学捜査もなく古風な捜査方法がメインやけど、逆にそれがいいですよ。一癖も二癖もある登場人物が登場して物語にアクセントを加えてるけど、新人刑事ニコルの言動には終始イライラさせられました。ガマシュ警部の堪忍袋の緒が切れる前に読者の堪忍袋の緒が切れそうです(笑)。2010/01/15
run
12
「老婦人を殺害」というところが、とっても悲しい。詩はよくわからないのが多かったけど、書き留めておきたい台詞がたくさんあった。ジェーンの話をもっと聞きたかったな。使えない新人が女性なのが残念。続きも読もうと思う。2016/08/25
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