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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
休暇中の町方同心・雨太郎のもとには、いつも難事件が飛び込んでくる。今日も町では裕福なお屋敷住まい浪人・木田平五郎が妾のお登勢を手打ちにしたという。なんでもお登勢には妻お島の生霊がついていたというが。どうにもきな臭い事件にゆっくり立ち上がる「生霊騒ぎ」など全18篇。江戸の人情と情緒が漂う時代推理連作集。
著者等紹介
多岐川恭[タキガワキョウ]
本名、松尾舜吉、1920年福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業後に毎日新聞社へ入社。勤務するかたわら、「白家(しらが)太郎」の筆名で小説を書く。53年に推理小説専門誌「宝石」に『みかん山』が佳作入選し、デビュー。初の長篇「氷柱」が58年に第39回直木賞候補となる。同年、『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を受賞。さらに短篇『落ちる』『笑う男』『ある脅迫』の三本で第40回直木賞を受賞。以降、広いジャンルで作品を発表、後年は時代物を数多く手がけた。1989年紫綬褒章を授与される。1994年12月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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