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内容説明
浅ましいノルマン人との結婚なんて、絶対に嫌だ―ヴァイキングの娘メリオラは政略結婚を命じた国王に反発し、相手が到着する前に城を抜け出した。時は12世紀、政治的混乱を極めたスコットランド。この結婚で戦乱を回避したい国王の気持もわからなくはなかったが、メリオラにも事情があった。しかし城外に出る直前で、屈強な男に捕まってしまう。わけを話し、見逃してもらったが、彼女も男もまだ気づいていなかった―互いがその結婚の相手だということに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
12世紀、女性の権利が剥奪され始めた現在のスコットランドが舞台です。父の死後、王の命令で領地を政略結婚相手に奪われることに怒りを覚える美しい乙女。服従を強いられる彼女の屈辱と悲しみは耐えがたく、正直万人が楽しめるロマンスではないと思います。けれども戦乱の血が生んできた様々な血が混じる子孫たちがたくましく生き延びるためには、女性の強さだって重要。作者の後書きを読みながら、負けてもある種の勝利を得る、戦慣れした国民性を感じました。アメリカ大陸での行為まで描き続ける気なのかしら。2021/08/31
ささじゅん
2
COME THE MORNING ウォリック&メリオラ ☆4.5 スコットランド、中世、騎士、大好きな設定です。ラブシーンは少ないんですが胸キュンしまくりです! 著者の祖先をモデルに作られたそうで、そうやって物語を想像して書き上げてるのも素敵です。2015/04/23
ネフェルティア
1
顔も見知らぬ同士が政略結婚しなければならないという時、たいていお互い相手が誰か知らないけど最初から強く惹かれ、後で相手の正体を知るというパターンが多い。それはそれで楽しいけど、今回メリオラはウォリックをまぬけだと思い、ウォリックもまたメリオラの強情さにうんざりしてる、そしてお互いに他に結婚を考えるほど心を寄せる異性がいるという点が新鮮だった。事件と隠謀がからみあい、それと共に変化する複雑な二人の気持ちが細やかに描写されていてハラハラドキドキした。レアードライオン・・包容力のある素晴らしい男性で心ひかれた2011/04/30
nayui
0
★★★☆☆
早川珠生
0
どんな国でも政略結婚は大変だなぁと思ってしまった 主人公のじゃじゃ馬さもそうだが少し行き当たりばったりな行動力が混乱を招いたり転じて好機に繋がったりするのだが夫が大人で出来た人だから丸く収まっているし許されてる 前半は特に分からないように全てが良い方向に行くようにしており只の戦士ではなく周囲に配慮が出来て思慮深い なのに主人公は頭に血が登って後先考えず走っちゃった2011/05/21
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