• ポイントキャンペーン

ランダムハウス講談社文庫
制裁

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 559p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270101070
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

内容説明

スウェーデンのとある町。古いアパートの地下室で、二人の少女の死体が発見された。凄惨な強姦殺人事件に人々は震え上がるが、ほどなく犯人は逮捕された。それから四年後―。作家のフレドリックは、テレビのニュースに映った脱走犯の顔を見てパニックに陥った。娘を幼稚園に送ったときに入口で挨拶を交わした男だったのだ!娘の無事を必死に願うフレドリックだったが…。グラスニッケル賞最優秀北欧犯罪小説賞受賞作。

著者等紹介

ルースルンド,アンデシュ[ルースルンド,アンデシュ][Roslund,Anders]
1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。スウェーデン公営テレビの文化ニュース番組を立ち上げ、数年間にわたって番組を統括。そのほかにも十年間にわたり、報道記者、レポーター、報道番組のデスクなどを務めた。『制裁』でグラスニッケル賞最優秀北欧犯罪小説賞を受賞。スウェーデンのベストセラーリストに14週連続でランクインした

ヘルストレム,ベリエ[ヘルストレム,ベリエ][Hellstr¨om,B¨orge]
1957年生まれ。刑事施設・更正施設評論家。自らも犯罪者として刑務所で服役した経験から、犯罪の防止を目指す団体「KRIS(Kriminellas Revansch I Samh¨allet―犯罪者による社会への返礼)」の発起人となり、犯罪や暴力に走る少年たちに対するケアを行なう

ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
1975年生まれ。翻訳者。スウェーデン在住。国際基督教大学教養学部、パリ第三大学近代仏文学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

54
初読みの作家さん。グレーンス警部シリーズ第1作目。4年前に二人の幼女を同時に強姦惨殺し、収監されていた殺人鬼。刑務所移送中に脱走し、また、また5歳の幼女を強姦惨殺する。その後被害者の父がとった行動とは。これ以上はネタバレにもなってしまうので書けませんが、非常に面白かったです。私の好みにピッタリの作品でした。読友さん達のレビューが高評価の第4作「三秒間の死角」まで邦訳されているので、引き続き順を追って、読んで行こうと思います。2016/06/01

神太郎

37
北欧ミステリーで久々にかましてくれましたね。基本、重苦しい作品群の多い北欧ミステリーですが、これはしんどいし救いがない。性犯罪、それも少女への暴力的な性犯罪にムカムカするんですが、中盤に意外な展開になり、最後は……。読み終えてタイトルを見返しどっと疲れが。犯人を追い詰めていくという手に汗握る展開ではなく、その先を描くことに意味があったんだなと。普通ならラストに配置するだろうところが中盤なんですから、これはかなり野心的な作品!そして、犯罪者だけでなく、僕ら第三者の一般大衆にも残酷な部分は存在する。→2020/07/17

アルラ

28
自分の経験した北欧ミステリの中でもかなりハードな一冊だった。連続幼女強姦殺人事件…これだけでもちょっと気が滅入る。前半、犯人を徹底的な悪と位置付けるため、これでもかと凄惨な犯行の記述が続く。卑劣な鬼の仕業にはらわたが煮えくり返るのだ。この凄まじい怒りによって様々な反応が起こり大きな波となって広がっていく。読んでいてこれはこの世の中で自分の中で起こりうるかもしれないと気がつく。重くて辛かったけどラストまで引っ張られた。しばらく日本に帰って休憩します(笑)2017/06/16

siva

18
「三秒間の死角」グレーンス警部の初登場作?ネタバレせずにストーリーについて語れないが救いのない話だった。報道だけで暴走する大衆心理が恐ろしい。当事者は蚊帳の外だ。スウェーデンの刑務所のあまりの自由さに驚く。日本の刑務所知らないけども。2015/03/26

will

16
「三秒間の死角」には及ばない。最後の”落ち”にやられましたと手を打てない。そうなのか-!と唸れない。それにしても北欧ミステーリーというのは暗く、陰湿。性犯罪、暴行、DV抜きには語れないのだろうか? 物語の「ひねり」が効いていて日本のミステリーには無い面白さがある。これも絶版で中古でやっと手に入れて読んだのだが、何ともはやである。あとBOX21があるが。。。2016/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/77854
  • ご注意事項

最近チェックした商品