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内容説明
何者かに誘拐され、暗い地下室で目を覚ました少女リンジー。目の前に立つ男が、グロテスクに微笑みかける―いや、そうではない。真っ赤な唇は、外科医用マスクに描かれた偽物。男は、何本もの蝋燭を灯した別室へと導き、「お誕生日会」を強制する。恐怖で震えているというのに、男と揃いの赤い唇を描いたテープで口をふさがれるリンジー。犯人の目的とは!?ホラーの巨匠がつむぐ、この世で最も恐ろしく、最も完璧な悪夢。
著者等紹介
ソール,ジョン[ソール,ジョン][Saul,John]
1942年カリフォルニア州生まれ。デビュー作の長篇『暗い森の少女』(早川書房)が刊行されると、瞬く間にベストセラー入りを果たす。ホラー・サスペンスの巨匠として日米で高い人気を誇る
中西和美[ナカニシカズミ]
成城大学文芸学部芸術学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
29
ジョン・ソールでホラーじゃないのは気の抜けた炭酸、正に生温いサスペンスでした、相変わらず子供をメインにしていますが、初期の作品には遠く及ばずヒリヒリする緊迫感が余りなくソールよスランプに陥ったのか❓今回は誘拐された高校生のリンジーと母親のカーラの親子の絆が如何なく発揮された物語です、犯人の動機が曖昧なのが残念、ま、ホラー作家であるソールだからホラーテイストにしたかったのだろう、それだったらリンジーにもっと悪夢を見させてもよかったのでは、★3・52019/12/12
あつぼう
6
誘拐の方法などは、よく考えてるなって思うけど誘拐してからの展開が生ゆるいし、犯人の意図が全く分からないのが読んでいて辛かったです。結局最後まで読んでも犯人が何をしたかったのかイマイチ伝わってこなかったし、こんな風にまとめられたら途中の展開なんかどうでもいいのかなって思う。娘が誘拐された母親の苦悩は良く描かれてた。なんとして無事に助け出すという気持ちが支えとなって捜索をするけど子供を持つ親ならこの母親の気持ちは理解できるでしょうね。自分の子供を失うほど怖い事はないですからね。2010/07/13
youyou88
1
これは怖い。娘がいるからもう読むのが嫌になるほどだった。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11007243058.html2021/11/02
みやぎ
1
誘拐された少女リンジーと母親カーラ。リンジーの不在を家出ととられて何もしてくれない警察、リンジーに対する誘拐犯の不気味な行動、誰の気にも留まらず行動する犯人は怖かったけれど、どうも犯行自体は現実的なわりに動機とかがすっきりしない。2017/07/14
ケロたん
0
ジョンソールらしさがないぞ。もっと虐めないと・・・2012/10/31