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内容説明
ヴァチカン図書館にひとりの男が乱入し、衛兵に射殺された。殺される直前、男は図書館にいた女性の前で手にしていた人間の生皮を広げ、「聖バルトロメオ」という言葉を残した。事件を知った刑事コスタは、ヴァチカンがローマ市警の管轄外であるにもかかわらず、男の残した言葉に従い、サン・バルトロメオ教会へ向かう。そこで彼が目にしたものは、全身の皮を剥がれた死体―そして、凄惨な連続殺人事件の幕が開けた…。
著者等紹介
ヒューソン,デヴィッド[ヒューソン,デヴィッド][Hewson,David]
1953年、イギリスのヨークシャー生まれ。デビュー作のSemana Santa(1996年刊)でW・H・スミス賞新人賞を受賞して以来、イギリスでは本書を含めてすでに9作の長篇を出している人気作家。25歳のときに『タイムズ』紙の記者として働きはじめ、その後、フルタイムの作家に転身。ケント在住
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
57
ショッキングな内容で面白そうと読んでみましたが自分の感じ方のせいか、筆者に対し翻訳家がしっくりこないからか分からないんですが、こなれない読書となってしまった。う~ん、今回は上巻だけにします。2017/10/20
RIN
6
『聖なる比率』で出会ったデヴィッドヒューソンのニックコスタシリーズの第一作。順番メチャクチャで読んでようやく原点へ。カバーの粗筋を読むと、猟奇殺人の連続でグロと思いがちだし、ダビンチコード類似本?とも思われかねないが、なかなかに深い本。欧米本にありがちな父性=父と息子の確執にも言及し、なによりキリスト教を題材にしながら信仰の功罪を問い続けるこのシリーズはとても興味深い。シリーズ初本で人物紹介に頁を割かれている上巻だが、この結末どこへ?興味津々で下巻へ。2012/04/27
對馬 正晃
5
キリスト教が主題となった殺人事件ということで、イヤでも「ダヴィンチ・コード」と比較されそうですが、本作には長ったらしい薀蓄もややこしい暗号も登場せず、とても読みやすいです。主人公ニック・コスタとその父親とのエピソードは、時に涙を誘われるほど切ないもので、陰惨な殺人事件が進む中で一服の清涼剤になっています。下巻も楽しみです☆2014/11/01
星落秋風五丈原
5
不正に染まっておらず、父親が共産党員ということでちょっと刑事仲間から距離を置かれているニック・コスタがイタリアの中の治外法権領域で死体を発見!魅力的な女性の周りで殺人事件が発生し、次第に惹かれてゆく。うわ、定番だ~。見立て殺人、とくれば『ダヴィンチ・コード』の亜流か?と言われそうだが違うとか。2013/10/02
川崎川
5
図書館でたまたま発見してきました。ヴァチカンの図書館、美貌の大学講師、警察官のニック・コスタ、コスタのおっさんパートナー、ルカ・ロッシ。それぞれ魅力的です。若干グロです。表紙の絵はカラヴァッジオ。下巻へ。2012/10/31