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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
エド・ケネディ１９歳。タクシー運転手。社会の落ちこぼれ。将来に夢も希望もなし―。そんな僕がひょんなことから銀行強盗逮捕の大手柄を立ててしまった。その直後だ。謎のトランプ・カードが届けられるようになったのは。カードに記された見知らぬ住所に向かうと、なぜかそこには僕の助けを必要としている人達がいて…！？人生をあきらめた主人公が、謎のカードによって少しずつ勇気と希望を取り戻していく青春ミステリ。オーストラリア児童図書賞受賞作。
著者等紹介
ズーサック，マークース［ズーサック，マークース］［Ｚｕｓａｋ，Ｍａｒｋｕｓ］
１９７５年生まれ。警備員、高校の英語教師を経たのち、１９９９年に『Ｔｈｅ Ｕｎｄｅｒｄｏｇ』で作家デビュー。『Ｆｉｇｈｔｉｎｇ Ｒｕｂｅｎ Ｗｏｌｆｅ』と『Ｗｈｅｎ Ｄｏｇｓ Ｃｒｙ』の２作でオーストラリア児童図書賞の次点に選ばれ、『メッセージ』で２００４年オーストラリア児童図書賞を受賞。現在オーストラリアで最も注目される若手作家のひとり。シドニー在住
立石光子［タテイシミツコ］
大阪外国語大学英語科卒。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
84
社会の落ちこぼれと自称するエドの元に届く謎のトランプ･カード。意味もわからないまま人助けのミッションをクリアしていくのだが･･。カードの送り主は誰なのか？エドに何を求めているのか？謎を抱えたまま下巻突入！面白いんだけど、これを児童書と呼ぶのには抵抗がある。2019/06/01
あお
8
伊坂幸太郎と金城一紀を足して二で割ったような印象を受けた。どちらも好きな作家なので個人的に凄くタイプな作品だ。謎のトランプのメッセージの指令に従い、命の危険を感じながらもミッションをクリアしてゆく主人公。洒脱な台詞にはユーモアがあり、登場人物の愛すべき個性が物語に華を添える。落ちこぼれのタクシー運転手の主人公がミッションを通して、他人の抱える問題だけでなく、好きな女の子や母との確執に向き合ってゆく姿は勇気をくれる。それだけに絶版が惜しいと感じる。もっとよまれるべき作品。オーストラリア児童図書賞受賞作。2015/08/05
つきと
2
トランプのメッセージを受け取り、悩みながらも次々に奇跡を起こすエドの行動や天啓に多少は違和感を覚えるも(ご都合主義を感じてしまう)、その違和感を払拭させるほどグイグイと展開に飲み込まれる。そしてその結果の喜びをエドと分かち合える。ハードだったりハートフルだったり、カードを受け取らねば知らなかった人たちの、人生の一幕にそっと触れるような物語。2009/11/14
isbm
1
★★★2019/05/05
kuu
1
読んだことがあるような気もしたが・・物語の設定がおもしろい。メッセージを受けて実行する主人公がタクシードライバーであり、カードゲームが趣味であるということ。と書いて気付いた。原題は、「The Messenger」なのか、なるほど。2014/10/03
