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内容説明
バットで親友を撲殺した少女、当時10歳。収容所を出た彼女を待っていたのは、世間の好奇の目とマスコミだった。「罪を犯した自分には未来を持つ資格なんてない」なにもかも諦めかけていた頃、生まれて初めての恋人ができた。だが、ようやく手に入れたその小さな幸せさえも、逃れようのない現実が引き裂いていく…。許されざる罪と罰というテーマに挑んだ感動と衝撃の話題作!ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞作。
著者等紹介
キャシディ,アン[キャシディ,アン][Cassidy,Anne]
1952年ロンドン生まれ。19年間、学校教師を務めた後、執筆活動に専念。ティーンエイジャー向けの推理小説などを得意とする。2004年に発表した『JJをさがして』で、ウィットブレッド賞児童書部門ノミネート、カーネギー賞ノミネート、さらにブックトラスト・ティーンエイジ賞を受賞し、ヤングアダルト小説界の話題となる
子安亜弥[コヤスアヤ]
南山大学外国語学部英米学科卒。アメリカ新人翻訳家コンテスト最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Noriko Satou
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★★★☆☆ ノンフィクションかと思ったほど、リアルでした。どうしても加害者の視点から見れば許してあげて新しい人生を。と思うけど、被害者こ側から見たら、どんなに幼い犯人でも許せないでしょうね。 そんな揺れる気持ちで読み始めたけれど、途中からは完全に彼女の側に引き込まれていました。2014/05/20
tobermory8823
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母親が馬鹿すぎてつらい。2013/02/25
骨無し
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少年法がある日本とは違い、イギリスでは過去に実名を公表された未成年の犯罪者もいる。この作品はまさにその少女の話。作品は三部構成で、少女の過去と出所後の現在という形で描かれている。テーマに反してタッチは重々しくないのでとても読みやすいが、それでも過去編は読んでいてつらい。殺人そのものが、というものもあるが、そうまでに追い詰められていく少女が哀しい。彼女ははたして悪魔なのだろうか。私には私と大差ないただの女の子に思える。