内容説明
ものごとを考えるための知力を鍛える宇佐美流対話型授業とは？ＮＨＫ、Ｅテレの「白熱教室ＪＡＰＡＮ」で、ユニークな問題提起と質の高い討論が話題を呼んだ名物講義。
目次
第１章 正義は国境を越えられるか（国境をはさむジレンマ；海外の貧困層を支援する理由）
第２章 正義は世代を越えられるか（将来世代とは誰か；将来世代をなぜ配慮するのか）
第３章 自由の限界はどこにあるか（危害をふせぐために自由を制限する；不快をふせぐために自由を制限する）
第４章 平等に問題点はないか（平等とは何か；平等か優先性か十分性か）
著者等紹介
宇佐美誠［ウサミマコト］
１９６６年愛知県名古屋市生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。名古屋大学大学院法学研究科（前期）修了。博士（法学）。専門は法哲学。中京大学法学部教授などを経て、現職。１９９７‐９９年ハーバード大学客員研究員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅんぺい（笑）
2
公共哲学の類の本に興味がある人にはおもしろいと思います！ ただ、いろんなテーマ、言葉を詰め込みすぎている感は否めませんでした。 もうちょっと一つ一つを丁寧に説明してくれれば親切かなあと。 話が展開していくと、ついていけないところも少なからずありました…。 知識をつけてから、また読みたい本。2012/01/14
あかべえ
1
「白熱教室JAPAN」の宇佐美先生の講義を単行本化したもの。毎週楽しみにしていた。結局白熱教室でまともに見たのは宇佐美先生の回のみ。内容としては前半は講義で後半に議論となっていて、正義、自由、平等について最先端の知見を取り扱っている。具体的に、正義論ではグローバルな正義や世代間正義が扱われ、全体としてはパーフィット、ポッゲ、シンガー、ブライアン・バリー、ファインバーグ、ラズ、ネーゲル等々に触れられていて勉強になる。2012/02/05
Tatsuo Mizouchi
0
☆☆☆ 正義論は面白い。でも、理解しているかは別問題（笑）2018/05/21
