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6人の容疑者〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270006023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

悪名高い若き実業家ヴィッキー・ラーイが、パーティの席で撃ち殺された。容疑者は、パーティ会場に居合わせた6人。元官僚、女優、部族民、泥棒、アメリカ人、そして被害者自身の父親。みなそれぞれに動機があり、それぞれが拳銃を隠し持っていた。事件前の容疑者の人生を遡ることで見えてくる、6人の物語。そして、殺人へとつながる唯一の物語は、いったいどれなのか―。

著者等紹介

スワループ,ヴィカース[スワループ,ヴィカース][Swarup,Vikas]
インド北部ウッタル・プラデーシュ州生まれ。弁護士の家庭に育つ。アラハバード大学で歴史学、心理学、哲学を学んだ後に外交官となり、トルコ、アメリカ、エチオピア、イギリス、南アフリカに赴任。現在は総領事として、日本の大阪に赴任中。デビュー作となる『ぼくと1ルピーの神様』は40ヵ国語以上に翻訳され、全世界で絶賛された。ダニー・ボイル監督によって映画化され、アカデミー賞を初めとして、50以上の映画賞を受賞し話題に

子安亜弥[コヤスアヤ]
南山大学外国語学部英米学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

57
大金持ちで政界にも顔の利く父親を持ったろくでなしの息子がパーティー会場で射殺され、拳銃を所持していた六人が容疑者になった。六人の容疑者の一人ひとりに焦点を当てていく描き方は、『ぼくと1ルピーの神さま』(この作品では、クイズの一問一問に焦点を当てていくという描き方だった)と同じだ。そんなふうにいろいろな立場の人間を描き出していくというやり方で、インドという混沌とした世界を描き出していく。2022/03/16

キムチ27

50
のっけから凄まじい爆走展開。普通に欧米のサスペンスと思って読んでるから勘違い甚だしい。あのアカデミー賞シネマの原作に続く当作品。たしかに雰囲気は踏襲され、映画化ありとか。出自、文化、履歴等全てにおいて異なる容疑者6人の皮が剥かれていく。読み手はサスペンスを味わうより印度社会のごった煮を更なる濃厚テイストで食している感じ。だからかあっという間に読めちゃう。日本ではえ〜!の事件が普通に、しかも国政レベルで疾走する激しさ。下巻で真犯人は見つかるか? 2017/08/27

ゆきちん

46
「僕と1ルピーの神さま」の作家さん。国中が知っているワルが銃殺された。罪を犯しても目撃者を始末して全て無罪になって来たヤツ。ヤツはその日無罪を祝ってパーティをしてたんだ。銃を持っていた容疑者は6人。ガンジーが憑依した悪徳官僚か、ヤツの父親でマフィアのボスでもある政治家か、インドに花嫁を迎えに来たアメリカ人か、失われた部族の宝を探す原始的な生活を送る部族民か、芸能界の波にもまれ上を目指す有名女優か、身分違いの恋をした泥棒か。それぞれの生い立ちと動機が語られているところ。身分とか賄賂とかいろいろインドどっぷり2018/04/26

空猫

24
【プリズンブッククラブ第17章】から。『僕と1ルピーの神様』の作者。…自らの犯罪は金と権力でねじ伏せてきた悪徳実業家がパーティの席で撃ち殺された。容疑者は、ゲストの元官僚、女優、部民族、泥棒、アメリカ人、被害者の父、の6人だ。本作もインドの社会背景をたっぷりからめてあり、登場人物が多い上に、名前が長いので読むのに苦労した。各々の人物描写がなされ、繋がったところで下巻へ。2020/03/11

とんこ

22
僕と1ルピーの神様が面白かったのでこちらも購入。悪名高い実業家が殺される。6人の容疑者の動機とは? 相変わらず名前が覚えられん!あと何の話だっけってくらい章によって内容がかわる。でもそれぞれの章がなかなかに面白い。インドの混沌とパワフルさがくせになる感じ。次巻へ続く。2023/06/25

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