内容説明
夢を生みだす脳のしくみを探っていけば、人間の意識の謎に近づける。個性豊かな研究者たちが、知られざる真夜中の脳の世界に挑む、最先端の科学の現場。
目次
第１章 夢研究の誕生―何でもありの時代
第２章 フロイトはまちがっている？―脳幹の役割
第３章 夢はどこから生まれるのか―「自然の実験」からわかること
第４章 夢の機能―生存のためのリハーサル
第５章 夢と記憶―体験を整理する
第６章 夢は心を癒す―自分でできる精神分析
第７章 左脳の解説者―脳が紡ぎだすストーリー
第８章 創造する夢―カオスから生まれる斬新なアイデア
第９章 明晰夢の世界―自分の夢をコントロールする
第１０章 意識の解明をめざして―夢と現実をつなぐもの
著者等紹介
ロック，アンドレア［ロック，アンドレア］［Ｒｏｃｋ，Ａｎｄｒｅａ］
医療分野を中心に活躍するジャーナリスト。全米雑誌賞、調査報道記者編集者賞、職業ジャーナリスト協会賞など数々の賞を受賞している
伊藤和子［イトウカズコ］
早稲田大学第一文学部卒業。創刊時よりニューズウィーク日本版の翻訳・編集、ナショナルジオグラフィック日本版の翻訳にたずさわる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Vakira
36
うとうとしていた。隣に寝ている妻から手が伸びてくる。誘い？眠たかったが嫌いじゃないので、添う。心地よい香り。そして 肉叢（ししむら）を弄る。んん？なにこれ？ 蛇？先客がいた。蛇が妻の太腿に巻き付き蛇頭はヴァギナへ。ナンジャコリャ～！大丈夫か～妻の顔を覗くと蛇頭で善がっている。そしてよく見ると妻ではない。人間モドキのウェ～だ。妻はどこ行った？っとここで目が覚める。夢であった。凄くリアルだった。しかし、奇想天外で自分の思い通りにならない夢。何故そんな夢を見るのか？夢は私に何をさせようとしているのか？夢とは何か2019/03/14
白義
22
夢の科学を発展させた研究者たちの道程と、それにより明らかになった夢、そして夢をプリズムにして描き出される「意識」自体の特性を総括的にまとめていて、多分現状最もまとまっていてしかも楽しい。ホブソンらの研究では、夢とは脳内の情報整理が産み出したランダムな活動の産物でフロイトが論じたような深遠さはない、と思われていたが、その後の研究の進展で、またフロイトの無意識による夢の象徴圧縮性というテーマが違う形で復活、更には進化心理学と結び付きユングの集合無意識までバカにできなくなるのに驚き2014/08/25
Mark
21
脳や意識について世界中で進んでいる研究が紹介されています。読み終えるのが惜しく感じられるほど、自分にとってはエキサイティングな内容でした。この分野の研究は急速に進展していますので、新しい出版物も読んでみようと思います。この本を読んでいる間、自分でもよく夢を見るようになったのは驚きました。恐らく、夢は頻繁に見ているものの、それを記憶するかどうかは意識的に制御できるという事のようです。 ポール・マッカートニーの最高傑作である『イエスタデイ』のメロディーは、彼の見た夢の中で流れていたものだったそうです。2020/09/27
フク
11
難しかった(..) もう少し自分の頭のレベルを上げてから再読しないと…(*_*)2015/08/23
Sunekosuring
4
興味深い話がたくさん。特に夢の役割がかなりわかってきたところがすごい。しかし、ほとんど睡眠をとらないさんまのような人はどうなっているんだろう？非常に効率がいいんだろうか。フロイトとユングが再評価されているのもうれしい。自己分析には夢はかなり有用だと個人的にも思う。うつと夢の関係もかなり興味深いものだった。明晰夢は半信半疑だったけど、これでぜひ自分でもやってみたくなる。2009/11/09
