内容説明
この世はとかく不条理なもの、人間はとかく不合理なものだとだれもが口をそろえて言う。だが、本当にそうだろうか?イギリス発・新進気鋭の人気ジャーナリストが経済学を使って日常生活の裏側に隠された因果関係をあぶり出す。
目次
第1章 日常生活に潜むロジック
第2章 ラスベガス―理性の淵
第3章 離婚は過小評価されているのか
第4章 どうして上司は給料をもらいすぎているのか
第5章 居住区にて―街角で刺されないための経済学
第6章 合理的な人種差別の危険性
第7章 ギザギザ化する世界
第8章 合理的な革命
第9章 100万年のロジック
著者等紹介
ハーフォード,ティム[ハーフォード,ティム][Harford,Tim]
シェル、世界銀行勤務、オックスフォード大学講師をへて、現在フィナンシャル・タイムズ編集委員。2006年バスティアット賞経済ジャーナリズム部門を受賞
遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
3
ダイジェスト版からの要約 合理的な人はインセンティブに反応する。ある事をするコストが上昇すると、人はそれをしなくなる。合理的な人々は全体的な制約を念頭に置いて選択肢を評価する。経済学に一物一価の法則という概念がある。同じ時、同じ場所で売られており、価格がはっきりと認識できる同一の商品の価格は同じになるというものだ。どんな取引条件が合意されていようと、必ず女性が一人あまり、この女性はわずか1ペニーでカップルになろうと申し出る。一物一価の法則に基づくなら、女性が手に入れる金額はすべて1ペニーということになる。2018/07/19
マル
3
いきなりの切り口。そしてギャンブル、上司の給料はもらいすぎ、人種差別の理由など意外なテーマが経済学(コストかな?)から分析されている。 最終章の (1)都市の人口はその国の繁栄度を示す信頼出来る指標(2)技術進歩の速度は世界人口に比例するは、人口減少に陥った日本人への警笛かもしれない。 2013/02/04
このこねこ@年間500冊の乱読家
2
⭐⭐⭐⭐ 「合理的な差別」というショッキングなワードが出てくる。 「黒人は教育水準に関わらず雇わない」 →「勉強してもしなくても変わらないから黒人は勉強しなくなる」 →「勉強していない黒人を雇わないのは合理的」 黒人を別の言葉に置き換えても使える。恐ろしい。2022/02/06
暇さえあれば
2
無意識にしている日常の選択も、実は合理的な選択をしている。 その個々人の合理的な選択が、全体として悪い方向へ向かうこともあれば、奇跡を起こすこともある。2019/01/18
Akio Kudo
2
★ テーゼに忠実ではないし、何を言いたいのか明確に伝わっていない。2018/12/21