内容説明
ある時はアメリカで人気の「外交官バンド」のリーダー、ある時は「得意のジョーク」で反政府ゲリラと交渉、またある時は大統領や国王の前で「歌う大使」に変身。異色の芸能大使の痛快エッセイ。
目次
1章 ニューヨークの芸能外交官
2章 スコットランドのユーモア
3章 東南アジアはジョークの宝庫
4章 父と子のバグパイプ
5章 内戦の国スリランカで
6章 スウェーデンの憂鬱とユーモア
7章 ミネソタの青い空
著者等紹介
大塚清一郎[オオツカセイイチロウ]
エッセイスト。元外交官。1942年、東京生まれ。高校時代にAFS(アメリカン・フィールド・サービス)留学生として米国ミネソタ州の高校で勉学。その後、外交官を志し、66年一橋大学卒業後、外務省入省。同年外務省研修生として米国ミネソタ州カールトン大学留学。文化交流部長、初代エディンバラ総領事、ニューヨーク総領事(大使)、ハーバード大学客員研究員、駐スリランカ大使、駐スウェーデン大使などを歴任後、2008年退官。現在、ワールド・フライフィッシング・オブ・ジャパン名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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s-kozy
55
「人生はユーモアと共に」がモットーの大塚清一郎さんが四十年を超える外交官生活の中での様々な出会いを振り返ったエッセイ。著者の持つ柔軟な感性が諸外国での出会いを魅力的なものにさせている。それにしても時には愉快なメキシカン・バンド(トリオ・ロス・ディプロマティコス)になり、時にキルトをはいてNY五番街でバグパイプの吹奏行進をしたり、スウェーデン国王やスリランカ大統領の前でその国の愛唱歌を言語で歌ったりと本当に型破りの外交官だ。そこに導いたのが世界史・日本史上に大きな名を残した二人の政治家との出会い(続く)2017/04/14