チョコレートはもういらない

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270003428
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

内容説明

あの美しいアソーレスで死ねたら、どんなにか幸せだろう!アメリカの老人ホームで死を迎えつつある老人がもう一度たどる人生の軌跡。大西洋の真っ直中に浮かぶ自然美しいアソーレス諸島から出てアメリカに渡った家族が得たものと失ったもの。

著者等紹介

オリヴェイラ,アラモ[オリヴェイラ,アラモ][Oliveira,´Alamo]
1945年5月2日アソーレス諸島テルセイラ島ラミーニョ村生まれ。詩人、劇作家、小説家として多方面に活躍。数々の賞も受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

23
アソーレス諸島出身の著者は、アソーレス文学と呼ばれるアメリカへの移住をテーマにした小説の代表的な作家としてポルトガル文学界でも高評価を受けているのだそう。家族を引き連れてポルトガルからアメリカへ移住したジョー・シルヴィアを軸に、3世代のあれこれをいきいきと描き出した物語は、決して長くはないにもかかわらず、ずしりと読み応えがあり、思わず涙を誘われもする。けれども本を閉じた時、私が思い浮かべていたのは、私自身が人生の黄昏時に窓の外を眺めながら思い描く風景は、いったいどんなものになるのだろうかということだった。2019/09/18

秋 眉雄

17
移住することで得るもの失うもの。移住先で故郷を夢見、里帰りして愕然とする感覚。生まれてくるものと絶えていくもの。『「ブタ小屋に住むためにテルセイラ島から来たと思わないで。わたしはこんな小屋で育ったんじゃないのよ!」』2022/03/31

mejiro

6
老人ホームで暮らす主人公が苦い思いで人生を振り返る。中年になってからのアメリカ移住、苦難と労働の毎日。やがて生活は安定し子供たちはアメリカになじむが、本人は最後までなじめず郷愁がつのる。家族1人1人の人生に焦点をあてて移民の姿を映し出す。会話が独特。チョコレートはアメリカだったのか…物悲しい読後感だった。2014/12/22

刳森伸一

5
ポルトガルのアソーレス諸島からアメリカに移住したジョー・シルヴィアが回顧する自身とその家族の物語。アメリカの自由と富の象徴であるチョコレートも人生の黄昏においては無意味なものへと変わり、人生において本当に大切なものとは何なのかと問うてくる。2021/07/02

星落秋風五丈原

2
最初にアメリカ移住を決めた男性の回想というスタイルを取って、ある一家の歴史を三代にわたって述べる。2013/07/01

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