ヘミングウェイのジェンダー―ヘミングウェイ・テクスト再読

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784269820234
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C1098

内容説明

雄々しい男性の理想像を体現した作家という固定観念を打破し、ヘミングウェイの初期と後期の作品の興味の中心が同性愛、性の役割の交換、異種混交にあったことを明らかにした画期的な研究書。

目次

1 パパを読み解く
2 母親、看護婦、悪女、娘、そして悪魔(母、看護婦、娼婦;ふしだらな女、乙女、そして成人女性 ほか)
3 変容と部族的本能(変容;部族的本能)
4 闘牛、睾丸、そして同性愛の男

著者等紹介

日下洋右[クサカヨウスケ]
北海道に生まれる。1971年東京教育大学大学院修士課程修了。鳥取大学、信州大学を経て、現在群馬県立女子大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

3
雄々しい男性の理想を体現する作家と見做されるヘミングウェイ。パパと称されて、家長然とした彼の生き方が作品に反映されているとのイメージが強い。だが、ホモセクシュアルなど同性愛に関しても作品で語られている。闘牛士の登場する「午後の死」でも、男性の同性愛への欲望が出てくる。当時の風潮として、ジェンダー的視点でみれば、あからさまな差別意識が表現されている。現代のように、手術などの処置をすれば戸籍上の性別も代えられることのない時代。LBGTなど全く意識しない時代の表現に驚く。2023/04/24

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