内容説明
アメリカ人の自然への思いは、そもそものはじめから、急速な変化と喪失に対する悲劇的なまでの自覚を内包していた。今日の我々は、そうした変化や喪失が森や湿地ばかりか、みずからの精神や性格にも生じていたと悟り始めている。文学の記録を見る限り、精神的に不毛な生活―市場に踊らされている世界で「静かに絶望するだけの生活」とソローが呼んだ生活―を送る危惧、差し迫った危惧を意識し始めているのである。アメリカン・ネイチャーライティングの「比類なき」入門書。
目次
第1章 ネイチャーライティングの分類法
第2章 年表
第3章 アメリカ的背景
第4章 黎明期
第5章 ソロー、ミューア、バローズの時代
第6章 現代の発展
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