内容説明
「施し」は「友愛」の実践になるか?世俗の近代を決定的なものにしたルソーを出発点として、いずれもルソーの影響下にあった革命家“サド、ボードレール”の言葉のなかに、人が人に与えることの意味を探る。
目次
第1章 施しをするルソー(神から人へ)
第2章 ルソーの子供たち(不在の主権者としての民衆;恐怖政治の言説)
第3章 サド(『アリーヌとヴァルクール―あるいは哲学小説』;ジュスチーヌからジュリエットへ―個人と全体;美徳の消滅;数の驚き;血と政治)
第4章 ボードレール(政治青年ボードレール―祝祭の終焉まで;施しの不可能性)
著者等紹介
宮本陽子[ミヤモトヨウコ]
1987年立教大学大学院文学研究科博士後期課程(フランス文学専攻)単位取得満期退学。1990年広島女学院大学専任講師を経て、広島女学院大学国際教養学部教授、文学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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