J.M.クッツェーの世界―“フィクション”と“共同体”

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784269750074
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C3098

内容説明

南アフリカの厳しい政治的現実の中、植民地主義と倫理の問題を根底から問い直し、多彩なテクスト戦略を駆使する注目の作家J・M・クッツェー。注目のノーベル賞作家、本邦初の研究書。

目次

序章 J・M・クッツェーの世界へのイントロダクション
第1章 クッツェーとゴーディマ―“境界”をめぐって
第2章 物語の外部へ―『石の女』、『夷狄を待ちながら』、『マイケル・K』
第3章 沈黙が語るもの―『フォー』とその批評史をめぐって
第4章 泪の語るもの―『鉄の時代』試論
第5章 残された者たちが語ること―『ペテルブルグの文豪』をめぐって
第6章 動物のいのち/文学のことば
第7章 欲望という名の物語―『恥辱』の誘惑
第8章 食人から聖餐まで―クッツェー作品におけるもの喰うイメージ

著者等紹介

田尻芳樹[タジリヨシキ]
1964年生。東京大学大学院博士課程中退。ロンドン大学Ph.D.東京大学助教授。イギリス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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