アメリカ旧南西部ユーモア文学の世界―新しい居場所を求めて

アメリカ旧南西部ユーモア文学の世界―新しい居場所を求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 580p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784269740167
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

内容説明

ジャクソン大統領による先住民追放後、南部フロンティアに多文化社会が形成された。本書は、その社会を写し出す文学を渉猟し、建国理念の問い直しと新しい居場所探しを促す原動力となったユーモアの特質を明らかにする。

目次

アメリカ旧南西部ユーモア文学の背景と基本構造(新天地におけるコモン・マンの居場所探しのユーモア;アメリカの建国理念の新たな摸索を促すユーモア)
「にわか景気」に揺れるフロンティア社会―弁護士ジョセフ・グローヴァー・ボールドウィンのユーモア
オーガスタス・ボールドウィン・ロングストリートの『ジョージア風景』―旧南西部ユーモアの世界への通過儀礼
ウィリアム・タッパン・トンプソン―南部の奴隷制を堅守するユーモリスト
デイヴィッド・クロケットからデイヴィ・クロケットへ―クロケット像創作のユーモア
トマス・バングズ・ソープ―変貌するフロンティアを見つめる北部出身のユーモリスト
トマス・バングズ・ソープの『主人の館』―フロンティア・サウスにおける奴隷制の問題をめぐって
ジョンソン・ジョーンズ・フーパー―完全自由主義のフロンティアにおける居場所を求めて
“All the world’s a stage”―演劇人ソル・スミスとジョセフ・M.フィールドのユーモア
ジョン・S.ロブ―フロンティアの平等主義的雰囲気をとらえたユーモリスト
「ルイジアナ湿地帯の医者」ヘンリー・クレイ・ルイス―古い南部を体現するフロンティア人の解剖
ハーディン・E トリヴァー―敬虔なキリスト教徒のユーモア
最後の旧南西部ユーモリスト、ジョージ・ワシントン・ハリス―なおも繰り返される居場所探し

著者等紹介

広瀬典生[ヒロセノリオ]
1948年奈良県生まれ。1976年関西学院大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、関西学院大学法学部教授(英語・アメリカ文化関連科目担当)
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