内容説明
共和国の理念を支えていたスモールタウンが、時間の経過とともに大きな変容を遂げつつ、いまだにアメリカ精神の内奥で、郷愁を誘うイメージと化している。その様を、10名の研究者が実証的に跡付けたユニークな書。
目次
1 スモールタウンの形成と変容(外からのスモールタウン―ジェイムズ・フェニモア・クーパーの場合;中西部とスモールタウン―『スプーン・リヴァー・アンソロジー』を中心に;崩壊する町―禁酒小説とスモールタウン)
2 スモールタウンと南部(南部スモールタウンの憂鬱;ジェファソン、郵便、フォークナー;南部スモールタウン小説の可能性―ユードラ・ウェルティと一九七〇年代;ショーウインドーとしてのスモールタウン―ボビー・アン・メイソンとアメリカ南部)
3 スモールタウンの展開(映画『バーバー』にみるアメリカン・スモールタウンの光と影;「理想郷」の探求―トニ・モリスンの『パラダイス』;もう一つのスモールタウン―日系アメリカ演劇が映し出す「記憶の町」の妻たち)
著者等紹介
大井浩二[オオイコウジ]
1933年生まれ。大阪外国語大学卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。現在神戸女子大学文学部教授。関西学院大学名誉教授
藤谷聖和[フジタニセイワ]
1948年生まれ。龍谷大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位修得退学。現在龍谷大学文学部教授
森岡裕一[モリオカユウイチ]
1950年生まれ。大阪大学大学院修了。大阪大学大学院文学研究科教授
花岡秀[ハナオカシゲル]
関西学院大学文学部(大学院文学研究科)教授
沖野泰子[オキノヤスコ]
甲南大学大学院英語・英米文学専攻博士後期課程単位取得退学。甲南大学非常勤講師
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