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シェイクスピアと異教国への旅

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  • サイズ A5判/ページ数 334p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784269721432
  • NDC分類 932
  • Cコード C3098

内容説明

異教の他者との遭遇をへて、英国人はいかに自己成型を果たしたのか。演劇と旅行記の邂逅。

目次

序章 一六・一七世紀の地政学と地理経済学
第1章 地の果てからの来訪者―『ヴェニスの商人』とモロッコ
第2章 インドの稚児―『真夏の夜の夢』とヒンドゥー教インド
第3章 イリリアの宦官―『十二夜』とオスマン帝国
第4章 キプロスの花嫁―『オセロ』とアフリカ
第5章 ジプシーの女王―『アントニーとクレオパトラ』とエジプト
第6章 ペルシャの道化―一六・一七世紀英国の見たペルシャ帝国

著者等紹介

勝山貴之[カツヤマタカユキ]
1958年京都市生まれ。同志社大学大学院博士後期課程中退。ハーヴァード大学大学院留学(ハーヴァード・エンチン奨学金給付生)。同志社大学文学部教授。ケンブリッジ大学(ヴィジティング・フェロー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

82
オセロについてを中心に読む。オセロがヴェニスの将軍としてイスラムのトルコ軍と戦っている時点で、オセロにアンビバレンスがある。そもそもオセロはイスラム側だからだ。だからこそ、デズデモーナを手にかけてしまった後に全てのカラクリを知らされたオセロの死に方に、自分はキリスト教徒であるとの名誉回復の試みをみるのだ。最期に、ヴェニス人を襲ったターバンを巻いたトルコ人をこうして刺してやったと自らを刺し抜く自分はキリスト教徒であるのだ。2024/10/06

T. Tokunaga

4
つくづく感じるのだけれど、シェイクスピア文献ではおおかた用いられる作品的アプローチ、すなわち「夏の夜の夢の場合」「オセロウの場合」(これは英語文献でも正統派だが)にはやはり無理があるのではないか。それこそ商業劇には制作担当、興行、王室などパトロン、舞台監督、俳優らが賑やかにいるわけだし、この本でも、宦官としてのヴァイオラとか、ムスリムとしてのリア王とか、イスラム教国にもいた資産家の商人としてのシャイロックとか考えようにも、作品単位がじゃまになり、レトリックがその場の力学に一致しないうらみがある。2025/07/29

青縁眼鏡

4
『アントニーとクレオパトラ』の復習で読んだ。『ヴェニスの商人』で謎だった点もわかった気がする。2019/07/08

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