内容説明
時代が禁じていた女の欲望。父権制社会の下で女性作家とヒロインが繰り広げる策略の数々。
目次
第1章 メアリ・デイヴィスの『淑女の物語』―擬装という戦略
第2章 ガードの固い女と作者の本音―メアリ・デイヴィスの『紳士と淑女の往復書簡』
第3章 メアリ・デイヴィスの『改心したコケット』―男のプロット対女のカウンター・プロット
第4章 メアリ・デイヴィスの『札付きの放蕩者』―女性作家が描くクラリッサの世界
第5章 ジェーン・バーカーの『愛の迷路』における二つの擬装
第6章 自伝という擬装―ドラリビエール・マンリーの『リベラの冒険』における二人の主役
第7章 『パメラ』の胎児?―ペネロピー・オーバンのルシンダ
第8章 イライザ・ヘイウッドのアンチ・パメラ―パメラとシャメラとシレナの同一性
第9章 「隠す」という手管―フランセス・バーニーの『エヴリーナ』とコンダクト・ブック
第10章 「男のような女」をめぐるマライア・エッジワースの擬装的自己主張
著者等紹介
玉田佳子[タマダヨシコ]
同志社女子大学学芸学部英文科卒業。同志社女子大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。現在同志社女子大学学芸学部英語英文学科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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