感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
6
そうだよねえ、そうだったかなあ・・と思い起こしながら読む。女性は従属的な家庭の天使、極端、結婚しなければ道はないかのような19世紀の世情にあって、その理想や批判精神が生んだ悲劇のヒロインや新しい女性キャラをすくいあげる。取り上げられるのはディケンズ、ハーディ、サッカレー、ブロンテ姉妹、エリオットの16作品。いまいちな作品もあったのに、それらのキャラに、作家自身が投影されているだけでなく、そこに込められた何かや、古典の作品にみられる類似点なんかを知って、及ばなかった理解が深まるところもある。2011/09/02
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