内容説明
ワーヅワスに近づくことは、霧のかかった山に登ることに似て、詩人の心の光景が見え隠れする。この見え隠れの問題性が詩人独特のものである。自然観、資質、作品の各論という、いわば道標を頼りに登ってみる。
目次
第1章 序にかえて(自然観を中心に)
第2章 ワーヅワスの資質を示すもの(人・自然そして想像力;ワーヅワスとフランス革命;ワーヅワスのスコットランドへの旅(1803) ほか)
第3章 作品論(『ティンタン寺院』―主に妹ドロシイ(Dorothy)の存在を中心に
『永生を知るの賦』
『幸福な戦士の性格』 ほか)
著者等紹介
添田透[ソエダトオル]
1933年秋田県に生まれる。徳島大学から、広島大学大学院文学研究科(英語英文学専攻)へ。1964年同博士課程単位取得退学。1973年~74年ロンドン大学・キングズカレッジ研究員。現在甲南女子大学教授。イギリス・ロマン派詩専攻
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