出版社内容情報
魏の築いた陳倉城に、蜀軍は苦戦を強いられていた。姜維のたてた斜谷の作戦は、大勝するが肝心の曹真を討てずに終わる。仲達は曹真に、蜀の欠陥をつく持久戦を展開するよう進言したが、孔明との戦で連戦連敗を重ねる曹真は、兵糧をエサに蜀軍を誘きだす策を決行する。これを見抜いた孔明は、裏の裏をかいた策で魏軍を迎え撃つ。
目次:
岩と火/蜀の欠陥/裏の裏/火の海/兵法の極意/王双を討つ/孫権即位/陳倉落城/総兵の印
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
12
★★★★☆ついに孔明の晩年の好敵手、仲達との初対決。知恵者同士の読み合いはやはり見ていて面白い。2020/03/30
gtn
10
ことごとく孔明に裏をかかれ、大敗を続ける魏の曹真。自信喪失し、ついに病む。リーダーの資質が重大局面を左右する好例。現在の政局や経済界にもそれが当てはまる。その資質とは小手先の策ではない。大義の有無が前提にあることは言うまでもない。2024/04/17
しの
8
もう絶対、この表紙の孔明は演歌歌手だと思うww そして「王双が斬られた王双が斬られた、うーん」がついに出てきた!!2017/03/06
みゃーこ
7
孔明が偉大すぎて内部から腐り始めている。新たなヒーローが現れない。劉備の場合頼りないところもあるから必死で部下を「見る目」だけを養っていったのかもしれないし、部下も頼りない劉備をなんとしても必死で守ろうとしていたどんどん周りに味方のヒーローたちが集まってきたのに、孔明ばかり一人心労が募り哀れだ。2012/12/03
kuro
7
陳倉城攻略の際、魏延・姜維をおとりにしての作戦。敵をだますにはまず見方からってことだろうけど、自分がその立場ならいやだなぁと。そこまで読む力がないのを嘆くべきなのか。 いよいよ次巻から司馬懿仲達と諸葛亮孔明の知恵比べが始まる。 楽しみだ!2011/12/31