出版社内容情報
孔明に四たび放たれた孟獲は、禿竜洞の朶思王の力を借りる。炎暑の中、禿竜洞へ向かった蜀軍は、毒泉の水にやられて病人を続出させる。しかし孟獲の兄・万安隠者の忠告に助けられ、孔明は地下水を確保しながら前進を続け、ついに禿竜洞の地に入った。孔明は降伏した楊鋒一族を使い、宴席で女兵士の舞に見とれている孟獲を捕らえた。
目次:
禿竜洞/毒泉/万安隠者/女軍の踊り/毒矢の雨/祝融夫人/木鹿王/動く木獣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
17
★★★★☆南蛮軍の猛獣部隊に対抗するため、孔明は木獣の運用を開始する。木獣はゲームでも登場していたので知っていたものの、改めて見ると、こんなの現地で組み立てるとか発想が常人離れしているなと。まあ、そうでないと軍師は務まらないのかもしれないが…2020/03/29
gtn
12
前巻の孔明へのコメントを恥じる。孔明は孟獲を四度どころか七度捕らえ、七度許す。これも孔明の徳に信服させ、南蛮に反乱を起こさせないため。庶民がどれだけ心憂いなく過ごせるか。それを根本に据えた末の孔明の智略と分かる。2024/04/07
コウメ
11
祝融夫人張嶷、馬忠を捕らえるが魏延と趙雲によって捕まる2019/03/20
みゃーこ
8
孔明対猛獲…いつまでやってるんだ、この降りもういいよ。孔明の言いたいことはわかるんだけどやり方がまどろっこしいので、ちょっと遊んでるのかな?というか、それのために何万人の犠牲者が出てるんだ。という気になってしまう。知力に酔っているような気がするのだが。でも、史実なんだろうか?史実なんだから仕方ないよね。2012/12/03
T66
7
こんな大変な地に50万人を移動させるというのは、まさにロジスティックスが重要なんだな。現地調達できないだろうから食料も何もかも持参なのか??大変。趙雲が負けた貴重な相手は動物。図書館本2020/04/18