出版社内容情報
玄徳軍の軍師に迎えられた単福は、攻撃してきた二万五千の曹仁軍を見事な戦略でたたき伏せた。曹操は、知恵者・徐庶が単福という偽名を使い、玄徳に仕えていることを知ると、彼の老母を捕らえて、徐庶を呼び寄せた。別れを惜しむ玄徳に、徐庶は「伏竜・鳳雛」の名を明かし、伏竜・諸葛亮孔明の居場所を教えた。玄徳はみたび孔明のもとを訪れる。
目次:
養子劉封/単福の素姓/偽手紙/諸葛孔明/母と子/孔明を訪ねて/雪千丈/三顧の礼/お家騒動
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
34
とりあえずようやく諸葛亮孔明登場!ここまでの感想は中国スケール大きすぎ…。2016/01/11
gtn
19
三顧の礼。若干二十七の孔明のもとを訪れ、昼寝から目覚めるのをじっと待つ劉備。本巻では孔明の魅力は感じられない。だが、悪政に苦しむ民を救うために、戦場経験もない弱輩の孔明に頭を下げる劉備の姿が心を打つ。ようやくその誠意に絆された孔明が、三国による牽制で、大国を治めることを提案。ここから三国志が始まる。2024/02/07
コウメ
14
劉備孔明に三顧の礼をとる2019/03/20
SIN EIM
13
【孔明が罠に…説】三顧の礼は劉備の罠だった?年長者、有名人、領主が若造相手に三度訪問し、粗略に扱われた。儒教ネットワークが強い後漢においてこんなうわさが広まったら、孔明はどこにも仕官できなくなってしまう。曹操陣営には荀彧とか劉曄とか、くされ儒者と仲いいのが多いしなぁ。しゃあねえ、劉備に仕官するか。おのれ計ったな、劉備玄徳!!という説もある。ティアムーン帝国物語で、主人公が悪辣な計算をしながら、三顧の礼もどきをするのが、この説に沿った行動である。周囲からどう見えるかを計算する腹黒い描写が卓越していた2025/04/30
わたー
13
★★★★★ついに孔明が登場する。三顧の礼を経て軍師として迎えられるも、まだこの時期は信頼もされていないのと、情に疎い一面のせいで彼らを支える柱となっていない。ここから信頼を勝ち取っていく様がいいんだよなあと。2020/03/28